一級一年 【呪術廻戦】

一級 36 ページ37

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貴方side



五条「あ？あ〜…俺お前の親に結構世話になってたんだよ、だから来た。そんでこのザマ。」


悟さんは父と母の事をちゃんと葬りに来てくれていた。多分あの場でただ一人だけの私と同じ気持ちを持ってくれてた人


貴方「そうなんだ」


五条「あと、頼まれたんだよ」


貴方「頼み？」


不思議に思い私は悟さんの方を見ると、優しい笑顔でこう言った


五条「私らが死んだ時、この子を守ってあげてって」


貴方「っ！」


その時、葬式で流れなかったはずの涙が溢れ出てきた。私は父も母も呪術師で忙しく、二人のことは大好きだったものの、ちゃんと愛を貰っているかいつも不安だったんだ

それで悟さんの言葉を聞いた時、本当に心の底から涙が出た


五条「こんな事で泣くなんてやっぱりお前はまだ餓鬼だな」


貴方「うる…さっ」


父も母も忙しいながらも最大限に愛を注いでくれてたんだってその時思った

それと同時に後悔もした。私はあの時父と母が亡くなった時、父と母の前で悲しむことが出来なかったから


五条「…取り敢えずお前は今日から俺と住め」


貴方「え、やだ」←


五条「は？」←


貴方「女の人がいい」


五条「こんなルッキングガイと住めるの有難く思え、お前に断る権利はねぇよ」


貴方「クソが…」←


五条「お前本当にウザイ」


車でこんな下らない会話ずっとしてたなぁ〜


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貴方「来ちゃった…東京」


父と母をお墓に埋め、直ぐに私は東京に来た。


五条「そんな興奮する所じゃねぇだろ」


貴方「絶対モテない」


こんなロマンもくそもない人絶対モテないと直感的に思った


五条「は？モテるわ、今このサングラス外してやろうか」


貴方「あー、うん」


適当に返事をすると悟さんはサングラスを外した。
相変わらずお人形さんみたいで綺麗な顔だったけどだからと言って別にと思った


「待って、あの人かっこよくない？」
「本当だ、話しかける？」
「でも子供居るよ？妹とか？」
「確かにあの子も可愛いけど似てなくない？」
「確かに、じゃぁ何？」


五条「お前と居たら俺誘拐犯に見られる？」


サングラスを掛け直し悟さんがこちらを向いて聞いてきた


貴方「今更？」


五条「まぁどうでもいい。さっさと行くぞ、東京都立呪術高専学校」


悟さんは私を抱き上げ、迎えに来てたであろう車に乗った
悟さんの他にどんな人が居るんだろう

少し期待に胸を膨らませた

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