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貴方side
私は中学の頃から天才と呼ばれる選手だった
ポジションはセッター、男女問わずに私は誰でも互角にやりあえた
そのせいかよく妬まれやすかった
つらい
でも特に陰口を言われるだけだしプレーに支障はない。それに私はバレーが好き。だから高校でもバレーを続けた
梟谷学園の女バレに入った
皆レベルが高くて私は特に目立たないと思った
でもそこでも私はずば抜けたプレーを見せて高校でも妬まれやすかった
でも中学の頃よりは全然大丈夫だった
私を必要としてくれる人は沢山居たから
ある日私はユースに選出された。
凄く嬉しかった
皆祝ってくれた
そんな事もあり高校でもそれなりに充実したバレーが出来た
そして私はプロ入りする事を決めた
ここから私の人生は狂いだした
ここでも私のプレーはずば抜けていた
高校の時よりもレベルが上がった
80%くらいの確率でドンピシャなトスを上げていた私がいつの間にか90%の確率で完璧なトスを上げられるようになっていた
私的には凄く嬉しかった…でも
皆プロと言う事もあり、出てきたばかりの選手に越されてるという感覚を味わっているからか、今までで一番酷い仕打ちを受けていた
ある日は意味もなく叩かれて、ある日は意味もなく怒られて、ある日は態と水をかけられて
「さっさとここから出てけ」
そう言われてるようにしか思えなかった
私の精神は限界を迎えた
そんな時に私のプロ入りが直前に控えた
そして更なる強化のためチームで外国に行くことになった
嬉しいはずなのに
震えが止まらなかった
嬉しさではなく恐怖で
私はバレーが上手くいかなくなった
「今日はもうできません」
私がその言葉を言った途端急に全てが怖くなった
あんな人達と楽しくバレーが出来るわけない
私は監督を説得しようとしたけど駄目だった
監督は私が極度の妹好きと言うのを知ってるから
「妹と会えなくなるから嫌です」
なんて言ったけど当然何言ってんだと言われた
監督は私がチームから嫉妬故の嫌がらせをされているのを知らない
と言うか私が言いたくない
日に日にエスカレートしていく嫌がらせに私は耐えられなくなって、チームが外国へ行く日に逃げるようにバレーから離れた
勿論私は注目の選手だったから姿を消した日は大問題だった
でもどうでもいい…それよりも辛いのが今は勝ってる…私は人が多い関西へ引っ越し気分転換に配達員の仕事を始めた
そしたら侑君に会って急に告白されて
今に至る_
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作者名:流 | 作成日時:2020年11月19日 18時