【ヘタリア】私の愛しい子 (ページ11)

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原爆ページ11

あれから、月日が経ち
Aはナハヤの写真を握りしめ時間になれば祈りを捧げ戦地へ赴く。

アメリカに、日本を考えるな。

ナハヤを考えるな。

と言われた。

だが、最愛の娘のナハヤを忘れることなんて不可能だった。

祈りの時間には国の勝利より娘の無事を祈った。

A「あぁ、ナハヤをお守りください。」

だが、そんな祈りも虚しく

アメリカは広島に原爆を投下すると言い出した。

広島にはナハヤがいる。

A「お願い…アメリカ…おねが…い…だから…」

米「…いくらキミのお願いでもそれは無理なんだぞ。」

そう言うとスクリーンには広島に原爆が投下された映像が映った。

A「な、ハヤ…」

小さくて踞り髪をグシャァッとかきあげた。

目には希望なんてなく絶望そのものだった。

声なんて出ず、その唇はナハヤ、ナハヤと小さく動くだけだった。

そんな彼女に半泣きの中国がAにコートをかける。

彼自身も日本が傷つく姿は見たくなかっただろう。

続いて長崎へもアメリカは原爆を投下した。

そして日本は降伏した。

ポツダム宣言を受諾した。

日本は裁判にかけられ様々な法律が決められた。

Aはそれをただ眺めるだけだった。

意見を出すわけでもない。

頷くわけでもない。

ただ眺めるだけだった。