鉄槌【リドル】※ ページ34
「……っ」
きゅう、と彼の背中に飛びついた
久しぶりにまともに感じた彼の体温。鼻腔をたちこめる甘い薔薇の香り
全てが甘い砂糖でできた彼はどこでカラメルを焦がしているのだろう
振り払う動作も、嫌がる様子もない彼に恐る恐る口を開いた
「……私……リドル先輩が好きです……痛いことは嫌だけど……でも！先輩が離れていっちゃうのはもっと嫌なんです…っ」
ドアノブに手を出そうとした先輩の動きが止まる
行かせまいと私は腕の力をさらに強めた
「それとも、リドル先輩にはもう……別の女性がいらっしゃいますか…？」
胸が悲鳴をあげるように痛い
彼は精神的にも私を痛めつける
「………君は……」
……
「……本当に愛らしいね」
……え？
「……せんぱ……ん！？」
唐突に唇が塞がれる
素っ頓狂な声が漏れるとあっという間に口内に熱い彼の舌が侵入し水音を立てて掻き乱していく
「……んん……ふ……ｯ」
舌先をつつかれ体の奥が疼いた
今まで怖くて見られなかったリドル先輩の顔は＿＿＿頬を赤らめ煌々と、炯々としている
ああ、あの彼だ。私にしか見せないあの妖艶な彼がやってきたんだ
抱き上げられ、ベッドに押し倒される
なんの前触れもなく敏感なところに先輩の指が触れた
「……っひ！！せんぱ……ここは…」
「……静かに、誰かに見つかってしまうのは嫌だろう？…………」
「……っ、あぁぁ…っ……んっ……ｯ」
ｸﾞﾁｭ、と卑猥な音が鳴り顔に熱が上がる
久しぶりの快感に息を荒らげた
ヒューヒューと絶え絶えの呼吸の中容赦なく唇が塞がれる
少しの愛撫でも何度も達した
強引でいて、強い快感が伴う久しぶりの行為に歓喜している自分がいる事に気がつく
どこか悪い気はしていない自分がいることにも
ただリドル先輩を受け入れた
欲望のままに私を貪る先輩に、何処か、えも言われぬ興奮を覚えた私は＿＿＿手遅れなのか
唇が離され、銀の糸を繋げたまま落ちるのを見届けるとちゅ、と額にキスが落とされる
「……今の君を、本当に待ちわびていたんだよ」
「……？…」
「嗚呼……無理をしなくていいんだよ僕の可愛いアリス。ゆっくりと息を吸って……そう……いい子だね」
「はい……」
また押し寄せる快楽に溺れること
それが今の私に出来る＿＿＿唯一の事だった
ーーーーーーーーーーーーーーー
大変長らくお待たせいたしました…(´；ω；｀)
☆アスカ☆さんリクエストありがとうございました！
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ローズの薔薇 - リドルクン｡私アリスなの？アリスだったら良いのになぁ(幼い頃の自分の夢だったらしい)もし私をアリスにしてくれるかな？リドルクン。(ハートの女王) (2022年4月24日 15時) (
レス) @page34 id: afcb507146 (このIDを非表示/違反報告)
太宰、乱歩などの頭脳派推し - けーくんエッッッッロッ！色気ハンパないです。最推し何です。けーくんのRお願いします。 (2022年3月5日 19時) (レス) @page48 id: 6e38a4139d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖 - え……？？絵がうますぎません？？？？物語も神ですし……有難うございますぅぅぅぅぅ (2021年9月11日 14時) (レス) id: 0301fd6d5d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - ちょくちょくはさんでくるヤンデレ系がまた…最高ですね (2021年8月5日 19時) (レス) id: e0681dd9d0 (このIDを非表示/違反報告)
riona - 物語も良き…絵も良き……ここは天国ですか？？ (2021年8月1日 17時) (レス) id: 235e0c7d90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソーダ | 作者ホームページ：
作成日時：2020年5月6日 2時
