クンツァイト

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「...おはようございます」


そういうとまばらに聞こえてくる返答




昨日は安眠出来るはずもなく殆ど寝れていない


朝は目の下に出来たクマを消すのに必死で化粧もままならない状態








「A、どうした？」


急に話しかけられて誰かと思うと


そこには朝から王子のオーラを放つ涼太が斜め上に...

それにしてもイケメンだなぁ...



「おーい」


「あ、ごめん」


「見とれてた？w」


「ち、違うし」


「いいんだよ？？

俺王子だし？」



......自分で王子っていう辺りね笑




「おー！Aと涼太おはよ」


元気な挨拶が聞こえたかと思えばそこには剛典くんの姿


「岩さん、おはようございます！」

「剛典くん...おはよ」



「どうしたのA、なんかやつれてない？」


あくまで他人事な剛典くん


「やっぱそう思いますよね！」


便乗する涼太



「昨日、感動する映画見ちゃったからかなぁ」


偽る私




私は剛典を好きじゃない私を演じきれてるだろうか



私は本当の自分の気持ちに嘘をつけてるだろうか




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