5. 死神…? ページ7
あれから少したったが、後ろについてくる足音は止まない
なんで、なんで…早くどっかに行ってよ…
この後ろの誰かを家まで連れていくわけにもいかず、人通りが多い道路沿いをずっと歩いている
このまま警察に向かってもいいぐらいだ
ふと、思った。後ろの誰かの容姿を見ておけば、後に訴えるのに証言になるのではないかと思った
後ろを向くのは恐いけど、勇気を出さなきゃ
意を決してゆっくりと歩きながら、後ろを見てみた
「っ!!」
なに…あれ…!
後ろにいたのは明らかに人ではないナニかだった
黒いマントの様なもので身を包み、顔は仮面の様だった
なにより人ではないと言いきる証拠は
『浮いている』のだ
私は怖くなり、すぐに見失いそうな細い道を選んだ
これが決め手となっていたのだ
A「やだ…なんなのあれ…!」
怖い、怖い、怖い!
誰か助けて!
ナニか『フ フ フ 。逃げたって無駄さ。人間が我らに敵いっこないのだから』
やだ!誰か!
知らない小道であったため、行き止まりに来てしまった
A「そんな…」
ナニか『バカな人間だ。いや、優しいなぁ。わざわざ捕まえやすい場所に来てくれたんだもんなぁ。ヒッヒッヒ』
私はその場にしゃがんで顔を伏せた
そんな…まだ死にたくないよ…誰か…
ナニか『こんな旨そうな獲物は初めてだからなぁ。堪能しなくちゃな。ジュルリ』
私、食べられちゃうんだ…
今まであんなの見たことなかったのに、なんでいきなりあんなのが見えて恐い思いをしなくちゃいけないの…
ナニか『さーて、頂くとするか。アーっ。なんだお前!ぐっ!ぐはっ!!ぐぇ!ち、チクショウ…覚え、てろよ!』
なにが起こったの?さっきのはどこかへ消えた…?
伏せているため、目の前の状況が掴めなかった
意を決して顔をあげてみた
目の前には昨日、助けてくれた黒い布をまとった死神のような人の姿があった
A「あなたは…」
死神のような人は肩をビクッとさせて私の方を向いた
赤い目にバーコード。うん、確かに昨日の人だ
A「あ、あの…助けてくれてありがとう」
?「…別に」
とても素っ気ない反応だった
でも、フードを被っていたから分からなかったけど、声と身長で男性だとわかった
彼はいったい何者なのだろうか…
やっぱり…
A「死神…?」
…ハッ!つい口に出してしまった!
?「お前は奴らにとって特別だ。気を付けろ」
そう言って去ってしまった
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時雨桜(プロフ) - 心愛さん» コメントありがとうございます!近々更新をかんがえていますので、楽しみにしていてください! (2019年1月31日 7時) (レス) id: 6bc8ca03fb (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - 更新楽しみに待ってます!happyエンドになってほしいです! (2019年1月23日 2時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
時雨桜(プロフ) - ほのかさん» ありがとうございます!もっともっとワクワクするような続きを書いていきますね!! (2018年1月13日 20時) (レス) id: 40bd01ba06 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - なかなかワクワクするお話ですね。続きが気になります!更新頑張ってください! (2018年1月11日 23時) (レス) id: 9906b0de54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨桜 | 作成日時:2016年12月31日 14時