3. 命の恩人 ページ5
ーこの日はあっという間に終わってしまった
この日は部活、写真部で一人作業しているうちに遅くなってしまっていた
もうみんな下校しちゃってほとんどいないな…早く帰らなきゃ
部室の鍵を置きにいき、そのまま皆より遅い下校をした
外は既に暗く、街灯がなかったら歩くのが怖い
A「今日は遅くなっちゃったし、コンビニで夕飯を買って帰ろうかな」
私は近くのコンビニへ寄ることにした
コンビニに行くまでには街灯がいくつかあるのでなにも怖くはなかった
学校からはそこまで離れていないため、すぐに着いた
今日はなに食べよう♪
気分が少しルンルンさせながらコンビニに入ろうとしたその時
「キャーー!」「危ないっ!!」
女性の悲鳴と男性の叫びが聞こえた
その他にも近くにいた者たちは動きを止めていた
何だろうと彼らの視線をたどるとそこは私の頭上だった
私も自分の頭上を見てみた
すると、コンビニの看板みたいなのが根本から折れ、私をめがけて落ちてきた
また悲鳴や叫びが聞こえた
あぁ、こんなところで私は死んでしまうのだろうか…せめて運よく怪我ですんでほしい…
さすがに逃げることは不可能と感じ諦め、私は上を見上げたまま
その時だった
看板みたいなのがいきなり方向を変え、人がいない所にガシャン!と派手な音をたてて落ちた
周りの人達はあり得ないことかおき、誰もがざわついている
でも私は口を開けたままぼっ立っていた
怖かったからでも、看板みたいなのがあり得ない動きをしたからでもない
私は狼のようなものに乗った死神のような者が看板みたいなのを弾き飛ばしてくれたのを見たからだ
あの狼のようなものは知っている
『マルコシアス』だ
グリフォンの翼に蛇の尾がちゃんと付いている
中学の頃、神話などが好きで詳しかった友達に聞いたことがある
しかし、マルコシアスに乗った黒い布をまとった死神のような者は一体なんなのだろうか…もし死神だとしても、人間を助けるとは考えがたい…
いや、そもそもなんで私はこんなものが見えるんだ?!
ついその者たちを見つめたまま固まっていた
すると、死神のような者はこちらを見たときに顔が少し見えた
白い髪に少し鋭い赤い目に整った顔
左目の下には謎のバーコードがあった
初めて見る顔のはずなのに、なぜかどこかで見たことがあるような気がした
ふとその者と目が合った
A「あ…」
その者たちは去ってしまった
99人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
時雨桜(プロフ) - 心愛さん» コメントありがとうございます!近々更新をかんがえていますので、楽しみにしていてください! (2019年1月31日 7時) (レス) id: 6bc8ca03fb (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - 更新楽しみに待ってます!happyエンドになってほしいです! (2019年1月23日 2時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
時雨桜(プロフ) - ほのかさん» ありがとうございます!もっともっとワクワクするような続きを書いていきますね!! (2018年1月13日 20時) (レス) id: 40bd01ba06 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - なかなかワクワクするお話ですね。続きが気になります!更新頑張ってください! (2018年1月11日 23時) (レス) id: 9906b0de54 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:時雨桜 | 作成日時:2016年12月31日 14時