【まふまふ】彼の正体は私しか知らない

22. 億劫 ページ24

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘ
A「うるさ…ん、朝」

あれから夕飯で起こされたものの、お風呂に入ってまた寝たのだ


今日から学校なのがなんだか億劫だ

席が隣なのが辛いな…どんな顔して行ったら…


ごちゃごちゃ考えていると部屋のドアが開き

母「A、起きてそろそろ支度…起きてたのね」

A「おはよ、お母さん」

母「おはよう。具合はどう？学校に行けそう？」

A「うん。支度できたら下いくよ」

お母さんはニコッとして下へ降りていった

A「？あ、急がないと佳也ちゃん待たせちゃう」

こんなところでうじうじせずに気持ちを切り替えていかないと！





A「いってきます」

母「気をつけてね。いってらっしゃい」

いつもと変わらぬ朝を求めて玄関からとびだす



A「あ、佳也ちゃんおはよ！」

佳也「Aちゃん、おはよう」

佳也ちゃんと合流して学校へ向かう

昨日のことは佳也ちゃんには話さないようにした


教室に入ってみるといつも通りの教室

隣の席は空いている

A「真冬くん、まだ来てないか…」

ほっとしている反面、心配している

智「やっぱ相川くんのこと、気になる？」

横からひょこっと智くんが顔を出した

A「そりゃ、ね」

珍しく智くんの後ろから悠哉くんが出てきた

悠哉「あいつ、モテるって以外によくわからんからな」

智「まぁそれは言えてる所はあるけど半分悠哉の愚痴だよね」

悠哉「うるせーよ。だってモテるとかズルいだろ！俺もっと女子と会話したいし彼女欲しいよぉ！」

あ、本心でた

先生「そろそろ席つけよー。本来ならHR始まってるからな、俺が遅れてきたんだけど」

私たちを含めたガヤガヤしていた皆は素直に席に着いた

先生「えーっと、今日は相川が腹痛で休みだそうだ。他に体調悪いやつはいないな？」

余計に心配になっちゃうじゃん…


その日の授業はあまり頭に入らなかった



帰りに佳也ちゃんと別れたあと、近くの公園で音楽プレイヤーを取り出す

お忘れかもしれないが、私は歌い手さんが好きでいつもは家で聴いている

今日はそらまふで気分を上げよう




〜♪

ギターがベースだったりベースを気持ちよく響かせる曲、電子音で独特の世界観を造り出す彼の曲は多くの人を魅了させる

A「やっぱまふくんの創る曲はどれも心に染みるなぁ」

ずっと、ずっとここでこうやって過ごせたらなぁ

？「なに聴いてるの」

後ろから突然声をかけられて驚き勢いよく振り向くと、昨日一緒にいた男性がいた

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している


←21. ごめんね

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す