16. 205号室 ページ18
ガチャ
母「A、朝ごはんできたよ。着替えてからおいで」
A「ん」
お母さん、私は1時間ほど前から起きてるんだ…
今日は真冬くんっちに行くって決めてるんだけど、なんだか怖くて布団から出られない
A「いつまでも布団の中じゃ何も変わらないか」
仕方なく大好きな布団をはいで着替える
A「お母さん、おはよ」
母「おはよう。今日はずいぶん素直に起きてきたじゃん。何かあるの?」
A「今日はちょっと出かけてくる」
母「…そう、気を付けていってらっしゃいね」
少しためてからそう告げる母
もしかしたら、出掛けるだけなのにあまりよくない雰囲気を感じさせてしまったのかもしれない
A「大丈夫だよ」
さて、ご飯食べたら支度して真冬くんっちへ行こう
ー
一昨日送ってもらったときにわかった住んでるであろうアパートに着いた
見た目はふつーに学生が住んでいそうなぐらいの3階建てだ
入り口にあるたくさんのポストの中から『相川』の文字を探す
A「あった!205号室か。ということは2階かな」
カラン カランと音をたてながら階段をのぼる
ピーンポーン
A「真冬くーん…いる…?まだ寝てるのかな?」
どうしようかな…家に帰っても絶対気にしちゃうもんな
?「あれ。この前の…」
隣から聞こえた声の方を見ると、206号室からこの間会った真冬くんの兄的存在の人が出てきた
A「こんにちわ」
?「こんにちわ。まふ出ないの?」
A「はい…」
?「ちょっと待ってな」
そう言ってポケットから鍵を取りだし、205号室の鍵穴にさす
?!
?「あぁ、ビックリした?あいつ1人だと何もできないし、放っておくと散らかりまくりだからスペアキー受け取ったんだよ」
A「そ、そうなんですか…。鍵って全室違うんですか?」
?「うん。少し形が変わってるんだ」
A「へぇ〜」
カチッと音がし、「入るぞー」と言って入っていく
?「あれ?あいつ、家に帰ってないのか…?」
A「え…?おじゃまします」
私もつづいておじゃまする
部屋には真冬くんの姿はなく、布団は整っており、部屋は少し肌寒い
ふと部屋の中心に置かれたガラスの机に紙があることに気がついた
『また少しやぼ用ができてしまったので行ってきます。長居はしないように気をつけておきます。もしこの手紙を見たときは、いつも言っているように決して深く知ろうとしないでください。
ただ今回はすぐには帰れそうにないです』
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時雨桜(プロフ) - 心愛さん» コメントありがとうございます!近々更新をかんがえていますので、楽しみにしていてください! (2019年1月31日 7時) (レス) id: 6bc8ca03fb (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - 更新楽しみに待ってます!happyエンドになってほしいです! (2019年1月23日 2時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
時雨桜(プロフ) - ほのかさん» ありがとうございます!もっともっとワクワクするような続きを書いていきますね!! (2018年1月13日 20時) (レス) id: 40bd01ba06 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - なかなかワクワクするお話ですね。続きが気になります!更新頑張ってください! (2018年1月11日 23時) (レス) id: 9906b0de54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨桜 | 作成日時:2016年12月31日 14時