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宿「熱いな」スリッ
ピクッ『ぅん、、』
頬から首元に宿儺の手が行きピクりと身体が反応する
人間とは違って低い体温が心地よく完全に身を委ねる
宿「、、辛いのか?」
『まぁ、、でもお前がいるからマシだよ』
宿「そうか、、」
『なぁ、今俺のっ、はぁ、、僕の右眼どうなってる?』
宿「、、左と同じ紅だな」
『そうか、、 ”ちゃんと在るんだな、、良かった”』
宿「見えているのか?」
『まだほとんど視力は無いな、どちらかというと異物が埋め込まれてるみたいな感じ 馴染むまでもう少しかかりそうだ、、』
「珍しく弱気だな?」
『、、、』
「、、はぁ、」クイッ コツンっ
額を合わせ至近距離で宿儺の真っ赤な瞳と目が合う
「何をそんなに思い悩んでおる、言うてみろ」
『、、っ、少し怖いんだ、 僕の中の何かが変わっていくのが分かって、その度に色んなものが混ざって、作り変わって、、本当の自分を見失いそう、いや、分からなくなってきた、、、
でも、一番怖いのは、、もし変わってしまった僕にお前がっ、 んむっ』
おもわず口にした、いちばん嫌な事を遮るように唇を奪われる
『んっ、、ん"ん、、っ、はぁ、』
「、っ、戯けが、俺がお前を手放すと?そもそも千年経っても何も変わらぬお前がこの程度で変わるはずがないだろ」
『!、、そうだな、ありがとう やっぱ弱るとダメだなぁっ、!』
泣きたくなるのを堪えたが故、困ったような笑顔になってしまう
だが堪えきれなくなった涙がポツリと落ち
それを隠すように胸を借りると何も言わず背中に手を回す宿儺
『もう、こんなに痛くて苦しいのは、、嫌だな、』
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家「、、確かに見えてるな」
「はい」
目の前に出されたペンを右眼で追う
五「あとはその他のモノがどう見えるのか、だね」
『そうですね、、』
左眼を手で塞ぎ手元をぼぉっと見つめる
『 ”こっちの目で暗闇じゃない”色”を見れるとは” 』
五「、、、大丈夫?」
『はい、大丈夫ですよ』
寝起きのふわふわとした笑顔を見せるA
五「!、、その顔はずるいだろ、」((ボソッ…
『先生?』
五「いや、何でもないよ そういえば悠仁達が」
ガラッ
「「「A!」」」
『まさに噂をすればだなw 久しぶり3人とも』
口元に手を当ててくしゃりと笑うA
その姿を見て色んな感情が入り交じったような、複雑な顔をする3人
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お松 - 面白かったです!!ありがとうございました!! (1月2日 20時) (レス) @page8 id: f0ee455632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミズキ | 作成日時:2022年9月8日 18時