隻眼術師と両面宿儺弎 (ページ4)

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宿儺side

『ん"ん"っ、、は"ぁ"っ』

大量の出血に想像を絶する痛みに苦しみ

それを堪えて歪む表情

嫌でもあの時の景色と重なる

『はぁっ、ぅぐっｹﾞﾎｯ､､､すく、な』

震える手を握り返し耳を傾ける

宿「なんだ」

『はぁっ、、、まだっ、ぁ、、しにたく、ない』

宿「、、！ ”お前からそれが聞けるとは、”

あぁ、それなら生きろ」

『、っ、、ぅんっ、！ご、めん、もう起きてられないっ、』

宿「分かった、必ず起きろ」

『、ぅん』

宿「信じて待つ」

『、っ、うんっ、、ありがと、宿儺』ｽﾙｯｶｸﾝｯ

青白い顔に流れた血がべっとりと付きAの血の香りが鼻を掠める

ふともう片方の手を見ると一太刀の短刀を握りしめていた

『、っ、、ぅ"っ、』

閉じた瞼から涙が頬に流れていく

それを親指で拭い額に口付け抱き上げる

宿「、、、あと少しだ、必ず生きろ」
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貴方side

〈おいっ、、起きろ俺っ！〉

『、僕、、ってことはちゃんと来れたのか、』

〈あぁ、起きれるか？〉

『、っ、』ｸﾞｯ

起き上がろうと体に力を入れるが鉛のように重く上手く力が入らない

〈そりゃそうなるか、ほらっ、〉ｸﾞｲｯ

『ありがとう』

腕を肩に回し支えながら社に向かう

『、っ、、はぁっ、はぁっ、ｺﾞﾌｯ』

〈、っ！大丈夫か？〉

『、、うん、大丈夫』

白い空間に一際血の色が鮮やかに落ちる

〈あと少しだ踏ん張れ〉

『あぁ、っ』

やっとのことで社の階段を登り紅い盃と短刀【鏡明剣】の前に腰を下ろす

〈鏡明剣の真は問題ないが意識が戻ったら刀自体も浄化してくれ〉

『分かった』

〈それじゃあ、最後の共同作業といこうか〉

そういい置かれた鏡明剣を鞘から抜き濁りのない美しい刀身を出す

そして、手のひらに傷を作った

〈次お前な、手貸して〉

『うん、、っ、』

手のひらから血が流れ出しお互いの傷つけた手を固く繋いだ

〈よしっ、それじゃあ最後のもうひと踏ん張りだ、行けるか同士〉

『あぁ、、でもその前にっ、』ｸﾞｲｯﾄｻｯ

ギュッ

〈！！〉

今出せる力の限りを尽くしてきつく抱きしめる

『今までありがとう、、それとこれからもよろしく僕』

〈、っ、、あぁ、こちらこそ〉

『、っ、、かはっ、』

〈！そろそろお前の身体が限界だな、じゃあやるぞ〉

『あぁ、やってくれ』

左の見えない黒眼に〈僕〉の手が伸びる

『あ"ぁ"っつ！！』