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拾参 ページ14

晩夏

『_____、っ、、”朝か、、昨日も散々抱かれたなぁ
腰痛い、、、ふっ、またこの寝方か”』

あれから宿儺はよく左手首をまるで脈を摂るように握り寝るようになった


「、、、もう起きたのか、」

『うん、おはよう宿儺』

「あぁ、」

『着替えてくるから離してくれ』

「、、、もう少しここに居ろ」

『駄目だよ宿儺、、起きないと な?』

「はぁ、」

『ありがと』

着崩れた寝間着を少し整え、隣の部屋に行く

ささっと着替え朝餉のおにぎりを食べて一人縁側で一本の木を眺めながら周りの音に耳を傾けた



『”あれから約一年か、、、そろそろ、、だろうな
身体に何も影響はないと思っていたが最近食が細くなったな、、、手足も少し細くなったか?”』

ぼんやりと手を見ると確かに少し骨ばっている

『”、、、っ、駄目だあまり考えるな。そういえば裏梅に貰った書が途中だったな、それを読んでっっ、!!”』

立ち上がった瞬間心臓が締め付けられるような感覚がし、近くの柱にもたれ掛かりズルズルとへたり込む

『っっ、!、、くっ、』

「A?どうしたっ」

『ぁ"っ、、、くっ、、、っはぁぁはぁ、ぁ、はぁ、、
ははっ、、、これは、なかなか、、、
”これは、私への最後の余命宣告か?、、、”』

『宿儺、、、どうやら神様が教えてくださったみたいだ』

「!?」

『私の命は残り五日程度らしい』

「!!、、、」

今の身体への衝撃が今までのものとは桁が違う時点ですぐに分かった


『、はぁ、、、宿儺っ』

眉間に皺を寄せ何か思い詰めるような表情する宿儺に向け腕を広げた

『抱きしめて』

「、、、ギュゥッ」

宿儺の首に腕を回しグッと力を入れて抱きしめる

四本の腕が体を覆い同じく抱きしめる腕に力が篭もる

『宿儺。』

「なんだ」

『、、、怖い、、』

「!、、、タヒが?」

『、、うん、
今までタヒに対してこんな事かんじたことがないのにね、』

「そうか、、、」

『、、、宿儺、大好きだ』

「!、、あぁ」

『ははっ、、絶対離さないで』

「離すものか」








この時私は油断していた

このまま宿儺と静かに最後の時まで過ごせると

だけど現実は違った

この世界は残酷で不平等だと言うことは自分が一番分かっていたはずなのに

どうしようもなく宿儺と一緒に居るこの時がたまらなく幸せで

この時間がずっと続けばいいのにと何処かで願ってしまった



そして、あの日が来てしまった

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設定タグ:呪術廻戦 , 両面宿儺 , 宿儺   
作品ジャンル:恋愛
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ミズキ(プロフ) - ありがとうございます!!!これからも色んな宿儺様を書いていくので楽しみにしててください!! (2022年1月22日 11時) (レス) id: c9616b4eb1 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - 読ませていただきました!宿儺様が尊いですーーー (2022年1月22日 10時) (レス) @page17 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミズキ | 作成日時:2022年1月8日 23時

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