拾壱 ページ12
主人公side
あれから約半年が経った
案の定、呪霊を狩ることは辞め宿儺の屋敷でひっそりと暮らしている
宿儺とはあれから戦闘の代わりに血を渡している
『”かれこれ半年、あの事を伝えていない、、、私に残された時間もあと残り僅か。半年といったとこか
残りの時間くらい私の気の向くままにするくらいきっと神様も許してくれるよな”』
一人縁側で夜空を見上げ決意した
「ここにいたのか、A
今宵はまた随分と美しい月夜だな」
『そうだな』
隣に座る宿儺に寄り掛かる
「なんだ」
『いや、なんでもない、、、なぁ宿儺
随分前に私が今度話すって言ったの覚えてるか?』
「あぁ」
『よかった、、、』
柔く微笑み心の中で覚悟を決める
『、、実はもう私はあまり永くない』
「!、、、」
宿儺の顔を見ると少し眉をひそめ静かに次に私が話す言葉を待った
そんな宿儺に優しく微笑み話を続けた
『まぁ、多分タヒぬ時はそこまで辛くわないと思う、その時が来るまで身体に何か影響もないし誰かに 殺 されでもしない限りタヒぬ事も無いから綺麗にタヒねるだろうな』
「、、、」
『宿儺、一つ聞きたいことがある』
「なんだ?」
『お前は私が好きだと、欲しいと言った
それは私がもうすぐタヒぬとしても最後までそれは変わらないか?』
「当たり前だろ、お前がタヒんでも愛している」
その言葉を聞いて視界がじわりとゆがむ
『、、、っこれは最後の警告だ
私は絶対に辞めた方がいい、、後悔するかもしれない』
「お前になんと言われようと関係ない俺はお前以外何もいらない」
『ククッそうか、、、良かった』
胸の奥から溢れる何かと共に生まれて初めて嬉しい涙が零れる
月光に照らされ美しい瞳から翡翠のような涙が零れる度キラキラと輝く
『宿儺、、好きだ』
「ケヒッやっとか、、本当にお前はよく泣くな?」
『カハハッこんな涙は初めてだ』
「そうか」
頬に宿儺の大きな手が触れ涙を拭う
「どんなお前も美しい」
『!!フッ』
そっと優しい口ずけを落とした
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ミズキ(プロフ) - ありがとうございます!!!これからも色んな宿儺様を書いていくので楽しみにしててください!! (2022年1月22日 11時) (レス) id: c9616b4eb1 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - 読ませていただきました!宿儺様が尊いですーーー (2022年1月22日 10時) (レス) @page17 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミズキ | 作成日時:2022年1月8日 23時