【ONE PIECE】カイドウ？いいえ。“カイ”と“ドウ”です (ページ24)

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番外編『カミカゼ＆カイピロスカ』(ドウside) ページ24

──グシャッ......！！！！

飛び散る肉片と血液の塊。

──うぎぃぃいいい！！！？？ぁあああ！！！！！！！！！ぎゃぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！

先程まで朽ち果てようとしていた人間が、殺虫剤をかけられた虫のごとく両手足をばたつかせ、その場で暴れ回る。

脳までつんざいてしまうその苦痛の叫び声は、おれの精神を容赦なく蝕んでいく。

体が微かに揺れたかと思えば、その場に力なく座り込む。

こんなことをしている暇があるなら、目の前の男を助けなくてはならない。

だが......身体が思うように動かない。

心臓の鼓動が激しく鳴り響く。

口から大量の吐瀉物が溢れ出てくる。

頭がズキズキと、まるで銃弾でも撃たれたかのように痛くなる。

──痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃぃぃゃぁあやああああ！！！！！

男の助けを乞う叫び声を聞いた瞬間。

おれは正気に戻り、先程おれの手からこぼれ落ちた鉄パイプを拾い上げ──おれは......おれは......

××を××した。

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──

「............」

そこで目が覚める。

いつもいつもいつも......おれはこの場面で逃げる。

「カイ......」

寝る前には、おれの許可なく勝手に布団に潜り眠っていたアイツがいない。

アイツは自分の部屋を持ってはいるものの、その日の気分や機嫌によって寝る場所を変える。

おれやジャック達の部屋は勿論。

ワノ国の兎丼の囚人採掘場などでも、寝ることがある。

機嫌が悪い時は、自分の部屋で自身が満足するまで寝るから、一週間顔を合わせないこともあったりする。

「少し......飲むか」

アイツがここにいないってことは、寝るのに飽きてどっかへ行ったんだろう。

基本的に物事はなんでも「飽きたらやめる」奴だから、寝るのに飽きたらとうぶん寝ようとしない。