自称“ただの一般人”２【ONE PIECE】 (ページ10)

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第9章・11 ページ10

さっきからずっと興奮が収まらない。

そんな私を気味悪がっているのは、周りの海兵だけでなく海賊もだ。

「わかった······──負傷者の手当を急げ······！！戦争は······！！！終わりだァ！！！」

──戦争が終わった。

私の言葉が引き金となったのかよくわからないけど、“大海賊時代”開幕以来最大の戦い“マリンフォード頂上戦争”は今を持って終わった。

『······フフッ』

いつのまにか私のほうを見ていたシャンくんと目が合ったためなのか、つい優しく手を振ってしまう。

それにつられて、シャンくんも手を振り返してくれる。

めっちゃ優しくない！？
最近優しい人多くない？！

「白ひげとエース、二人の弔いはおれに任せてもらおう」

『うん、別にいいよ。弔いとかは私できないし』

ホント、なに考えてるんだろ。この人。

弔いって······よくわかんないや。

──そんなことを思いながらも、私は密かに目に涙を浮かべていたことなど、誰も知らなければ私自身も知らない。