自称“ただの一般人”２【ONE PIECE】 (ページ39)

今日:20 hit、昨日:2 hit、合計:40,276 hit

第14章・6 ページ39

『······えー誠に言いにくいのですが、SAD製造室がローくんに破壊されました──』

冷や汗をダラダラと流しながら、私は小さなため息をつく。

どうせ怒鳴られるんだろうな。

そう思っていても、どういうわけか数分経ってもカイくんは喋らない。

ショックすぎて声が出ないの？

いや、それはないか······。

『······？カイくん？』

〈──ロー······トラファルガー・ローか······〉

あ、喋った！

『うん。最近七武海入りした人だよ』

〈············〉

えっ待って！
ちょー怖いんだけど！？

黙らないで！
お願い！！！

〈A。お前、これからこっちへ帰るのか？〉

『んーまあ、そうしよっかな······それがどうしたの？』

そう聞くと、でんでん虫からお酒を飲む音が聞こえてくる。

絶対お酒飲んでたから、でんでん虫に出るのが遅くなったでしょ！？

わかるよ！？
カイくんが考えてることはだいたい！

〈······ジョーカーの監視を頼みたい〉

······はい？

ジョーカーってドフくんのことだよね？

『まあ、いいけど······なんでまた？』

〈理由がねェと行けねェのか？〉

『いや、別にそんなことはないけどさ······』

理由なんてどうでもいいんだよ。
でもさー急にそんなこと言われると気になるじゃん？

人間ってそんなものじゃん？

内心、愚痴愚痴と言いながらも、カイくんの命令に従ってしまうのは癖なのかもしれない。

そう考えながら、でんでん虫をきると私はドレスローザへ向かう。