自称“ただの一般人”２【ONE PIECE】 (ページ20)

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第12章・2 ページ20

どうやら、自分達が“犯した罪”について理解している様子。

まあ、そっちのほうが話が早くて助かるんだけどさ。
こうも怯えられたら、ガラスのハートを持つ私は結構傷つく。

私はこれでも、ただの一般人という肩書きを周りに押し付けている。
別にこれといった意味は無いけど、一般人のほうが警戒されないという理由もある。

『あぁ、そこまで固まらなくていいよ。穏やかにいこう。私は硬っ苦しいのは大の苦手でね』

お仕事ということもあり、いつものようなお巫山戯キャラはしまってある。

まあ、コレが本性ってことでもないんだけど、お仕事モード？みたいなものだと思う。

「············」

『······？』

探していた○○くんの情報は聞いていたし、写真も見せてもらったから目の前の人で間違いはないんだと思うけど、手には刃物を持っている。

あ、コレ戦うやつだ！

そう思った瞬間、後ろから筋肉質の男達が現れ私を刺す──。

『──っていうことはないです！』

刃と肌のギリギリあたるかあたらないかのあいだで、男達の時間を停止させ攻撃を防ぐ。

別に刃物を突き刺しても時間を戻せばいいだけなんだけど、カイくんが怒るから怪我はあまり負えないんだよね。

自分はよく自殺してるのにさ！？
これって差別？！

『って、そんなこと考えてる場合じゃなかった！さっさとお仕事しなきゃ！』

お仕事モードということもあり、いつもならサボる現状もカイくんの命令ということでサボれない。

早く帰ってお昼寝したいー！
寝る前におしること甘酒を飲みたいー！

願望を心の中で叫ぶと、少し気分が落ち着く。
やっぱり願望発散って大事だよね！