自称“ただの一般人”２【ONE PIECE】 (ページ12)

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第10章・2 ページ12

「ぇっ······どういうこと······」

『さあっ！お仕事も無事終わったしお茶をしようか！』

どうやら、A様の能力らしい。
どんな能力なのかはよく知らないけど、一瞬で周りを綺麗にするってことは掃除系？いや、それとも空間支配系？

まあ、どっちにしろ強い能力者なのには変わりない。

「あーでもー······」

『ん？どうした？まだお仕事あるの？』

「いえ。そういうことではなくてですね······」

雑用という名の仕事が終わったということは、あとは仕事の命令がこない限り自由なのだが、基本的にA様のお茶の誘いを幹部以外以下の人間が承諾するのは禁止されている。

なぜかというと、A様の旦那であり百獣海賊団の総督(船長)でもあるカイドウ様が嫉妬するからである。

ナンパをするのは許しているのに、その誘いにのるのはダメって······。
カイドウ様の考えることはわからないな。

『······？』

僕の言動に、A様は頭の上にクエスチョンマークを浮かべている。

まあ、そういう反応になりますよね。

せっかくのチャンスなのに······。

そんなことを思っていると、A様の腰から下げているでんでん虫が鳴り始めた。

『あ、ごめん。······はいはい。Aですけど？誰ですか？』

A様はよく外出をするから、でんでん虫は無くさないように腰にぶら下げているらしい。

昔はでんでん虫を忘れて外出することが多くて連絡の取りようがなかったらしく、キング様やジャック様などの大看板がA様を探しに行っていたらしい。