悪運 ページ41
『危ねェじゃねェか、海兵ってのは暴力で解決する野蛮な連中なのか？』
「海賊に言われる筋合いはねェよ」
『それもそうだ』
屋根を片手で握るAは、壁にぶら下がりながらナイフを投げる。ビュンッと音を鳴らせながら特攻してきたナイフにスモーカーは焦った様子で避けるが、一瞬遅かったらしく頬をかすめたナイフはそのまま後ろの壁へと突き刺さった。
「……覇気使いか」
『ご名答。覇王以外なら習得してるぜ』
「東の海の海賊が覇気を持ってるわけがねェ、お前何者だ」
『おいおい、偏見は捨てるべきだぜ海兵さん』
よっと壁から屋根に飛び乗ったAは、コートから拳銃を取り出してスモーカーに向ける。
ココヤシ村で投げ捨てた銃とは違い、きちんと弾が入った射撃武器だ。弾に覇気をまとわせれば、
「くそッ」
『ルフィを離しな。おれのパイソンが火を噴くぜ』
「ずっと言ってみたかったんだよこのセリフ」と心の中で叫ぶA。スモーカーは一人でこの状況を楽しんでいる男にも臆することなく、相棒の十手に手を掛けた。
『やる気かよ』
素直に見逃してくれればいいものを、とAは銃の引き金を引いた。
『……あ？』
ガチャガチャと何度も引き金を引いても発射しない弾丸に、Aは舌打ちをはき出した。どうやら、
この場にもったいないお化けがいたら、迷わずAの口の中に銃口を突っ込むだろう。
『くそ、調子に乗るといつもこうだ。あ、ルフィ忘れてた』
「A〜〜〜!!!!!」
ぎゃあああああああと騒ぐルフィを助けようと、Aが身を乗り出した瞬間、スモーカーの十手はある男の手によって止められた。
ルフィの悪運は、どうやらまだ続くらしい。
『大物登場……ですか』
屋根から飛び降り、着地したAは突風に吹かれるなかルフィを抱えて立ち上がらせる。
「ルフィ、A走れ!!! 島に閉じ込められるぞ!!! バカでけェ嵐だ!!!」
『ロロノア、悪いが先に行っててくれ。なァに、すぐに追いつく』
「わかった、絶対に間に合えよ!!」
Aからルフィを受け取ったゾロは、サンジとともにメリー号を止めている海岸へと走り出した。
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滝登りのヒロ子(プロフ) - 猫か犬だと猫派さん» 更新を楽しみにしてくださり、ありがとうございます!!乱暴な性格のおじさんっていいですよね(●︎´▽︎`●︎)。ありがとうございます!! (2022年9月23日 8時) (
レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
滝登りのヒロ子(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます！無理せずに楽しく頑張らせていただきます!! (2022年9月23日 8時) (レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
猫か犬だと猫派 - 続編楽しみにしてました〜。毎日更新されてとても尊敬しています！夢主さんの性格も大好きで、とても更新されるのを楽しみにしています！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: b2d9f0611e (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 続編おめでとうございます！男主にビビッときてしまいました！無理せず頑張ってください！！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: 7ea8debc19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ子 | 作成日時：2022年9月13日 19時
