モクモク大佐 ページ40
これらは、止めることのできないものだ。“受け継がれる意志”“人の夢”“時代のうねり”──人が『自由』ぼ答えを求める限り、それらは決して──止まらない。
──海賊王
「海賊か……それもいい…」
雨と風をまとう謎の男は、不敵な笑みを浮かべてルフィ達の後ろ姿を眺めた。
＊
『う、また寒気が……やはり風邪か？』
ぶるっと震えたAは後ろを振り向くが、追いかけて来る海兵達の鬼のような形相に圧倒されてすぐに前を向いた。
風が強くなり、雨が槍のように降り注ぐなか、A達は逃走劇を繰り広げる。戦うことも考えたが、あの数をさばききれるほど器用な戦いはできない。第一この嵐だ。一刻も早く出航しなければ、海に船が流されてしまうことだろう。
この状況だ、船に向かったナミ達が心配になる。
「ロロノア・ゾロ!!!」
四人の行く手を阻むように現れた女は、ゾロに刀を向けた。
女ことたしぎは、どうやらゾロに因縁があるらしい。
『ロロノアの好みは、短髪黒髪の剣士か……良い趣味してんじゃん』
「張り倒すぞてテメェ!!!」
『おじさん、人の恋バナに口挟むの大好きだから。特にお前みたいな堅物はからかい甲斐があるから楽しい』
「最低な趣味してんなッ！ 良いから、先言ってろ」
ニヤニヤとニタつくAの顔を一発ぶん殴りたいと思いながらも、ゾロはたしぎの剣を受け止めた。
それを見て『女の子に手をあげんのかよ、サイテー』とわざとゾロに聞こえる声で言ったAは、あとでブチ転がされることだろう。
『ん、誰かいるぜ』
「またか」
この街の海兵は、かなり用意周到らしい。
巨大なバイクから降りた男に、Aは目をこらした。
「来たな、麦わらのルフィ」
「お前誰だ!!」
「おれの名はスモーカー。“海軍本部”の大佐だ」
『よし、知らない奴だ』
知り合いなら自分の存在に気づかれる前に殴り倒そうと思っていたAは、握っていた拳を緩めた。ミホークの一件から顔見知りに対してかなりの警戒心を抱くようになってしまったAは、安心からか気を抜いてしまう。
それがいけなかった。
「“ホワイト・ブロー”!!!」
『やべッ』
モクモクの実の能力者であるスモーカーによって、ルフィは拘束され、サンジは殴り飛ばされてしまった。間一髪で交わしたAは、覇気をまとわせたナイフを構えると壁へ足をかけた。
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滝登りのヒロ子(プロフ) - 猫か犬だと猫派さん» 更新を楽しみにしてくださり、ありがとうございます!!乱暴な性格のおじさんっていいですよね(●︎´▽︎`●︎)。ありがとうございます!! (2022年9月23日 8時) (
レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
滝登りのヒロ子(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます！無理せずに楽しく頑張らせていただきます!! (2022年9月23日 8時) (レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
猫か犬だと猫派 - 続編楽しみにしてました〜。毎日更新されてとても尊敬しています！夢主さんの性格も大好きで、とても更新されるのを楽しみにしています！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: b2d9f0611e (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 続編おめでとうございます！男主にビビッときてしまいました！無理せず頑張ってください！！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: 7ea8debc19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ子 | 作成日時：2022年9月13日 19時
