三〇〇〇 ページ33
アーロン一味崩壊から幾日。
アーロンの支配から解放された村人達の歌え踊れの大宴を月明かりが照らす。
島を上げた盛大な宴は、その夜も、また次の夜も終わることはなかった。
当然だ、村人たちは今のために生きてきたのだ。そう、笑うために生きてきたのだから──
──A、貴様自分が何をしたのかわかっているのか？
『はい……すいませんでした』
ただ一人、Aだけは生きる心地がしなかった。
──あのアーロン一味を討ち崩すとは……これは予期せぬ事だ。
──我々が問題を起こすなと念を押していたが、どうやら無駄だったようだな。
『返す言葉もございません……』
酒を楽しみに宴に参加しようとしていた最中、Aはタイミング悪くかかってきた電伝虫によって説教タイムを引き起こされていた。
電伝虫越しでも分かる殺気と怒りに、Aは肩身の狭い思いを感じていた。
──一部始終を見ていた海兵の話によれば、貴様も協力して戦っていたと聞いたが、それをどう言い訳する？
『黙秘権を貫きます』
──ボーナスカットでよいならいいだろう。
『仕方ないじゃないですか！ “仲間”って設定で動いてるんですよ!? 何もしない訳にはいかないじゃないですか！』
ボーナスカットの言葉を聞いた瞬間、慌てて電伝虫に懇願し出すAは、傍から見たら不審者だろう。通報されてもおかしくないレベルだ。
しかし、五老星が事態の重大性としてみていたのは、アーロンを倒したことではない。
──モンキー・D・ルフィの首に賞金がついた。明日にでも手配書が全世界にばら撒かれる。
『だろうな』
ルフィの存在が公になることに、彼らは焦りを感じていたのだ。
十年、実を食べた時点でルフィの存在は黙認されていた。本来なら命を奪い、悪魔の実を取り戻すしか方法はなかったのだが、五老星の甘い考えによってこのような事態になった。
唯一の救いは、“ゴムゴムの実”というデマを世界に信じ込ませたことぐらいだ。
『それで？ こんな事態になったんですし、一年の監視なんて無視してこのままグサッとやr……ちょっと、五老星？ なんで黙ってるんです』
──監視は続けろ。
五老星の答えに「ですよね、知ってた」と返すAは、最近、現役時代の勘が戻ってきたらしい。
五老星の考えることが手に取るようにわかったAは、もう二度と問題を起こしませんように、と巨大なフラグを建設した。
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滝登りのヒロ子(プロフ) - 猫か犬だと猫派さん» 更新を楽しみにしてくださり、ありがとうございます!!乱暴な性格のおじさんっていいですよね(●︎´▽︎`●︎)。ありがとうございます!! (2022年9月23日 8時) (
レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
滝登りのヒロ子(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます！無理せずに楽しく頑張らせていただきます!! (2022年9月23日 8時) (レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
猫か犬だと猫派 - 続編楽しみにしてました〜。毎日更新されてとても尊敬しています！夢主さんの性格も大好きで、とても更新されるのを楽しみにしています！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: b2d9f0611e (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 続編おめでとうございます！男主にビビッときてしまいました！無理せず頑張ってください！！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: 7ea8debc19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ子 | 作成日時：2022年9月13日 19時
