ＢＬＡＣＫ ページ29
『あのタコ、何かやる気だ』
「タコはまず塩ゆでにしてスライス、オリーブ油とパプリカで味をつければ酒のつまみに最適だ」
『よし、あのタコ生け捕りにしよう』
「おい、ちょっと困った話を聞いてくれ」
よだれを垂らしたAの目は、ハチに釘付けだ。しかし、タコを甘く見てはいけない。
ハチからはき出された蛸墨は勢いよくA達に襲いかかった。間一髪のところで避けたAだったが、対照的に1歩も動くことなく全身に蛸墨を浴びた男が一人。
「あーー!! 前が見えねェーーーっ!!!」
『何やってんだお前』
魚拓ならぬルフィ拓ができそうなほど真っ黒に染まったルフィに、Aはため息をついた。
「おいルフィ!!! よけろォ!!!」
アーロンパークの破片を持ち上げるハチに気づいたウソップは、叫び声をあげた。
どうやらルフィの足は地面にはまったまま抜けなくなってしまったらしく、おまけに視界も悪いので動くことができない。自業自得とはまさにこのことだ。
ハチによって振り下ろされた外壁はルフィを踏みつぶしたかのように思われたが、サンジの蹴りによって砕け散った。
「まいったね、どーーも……おれはとんでもねェアホの船長について来ちまったらしい」
「同感だ……」
『上に同じく』
入ったばかりのコックにも世話を焼かれる船長など聞いたことがないと言いたげなサンジだが、女性を傷つけるどこかの海賊団よりは百倍もマシらしい。
何よりも、騎士道を持つサンジからしてみれば、ナミを泣かせて自由のない生き方を強いる男達などクソ同然に見えた。
『もっと引張れウソップ』
「んなこと言ってもなァ!!」
『まだか、ルフィ』
「なーんかのびるだけで抜ける気がしねェよ」
一方、ルフィを地面から引っ張り出そうと働くA達は、敵からしてみればいい的だ。
ウソップ目がけて外壁を投げつけようとしたハチは、ゾロに止められる。そういえばと思い出したハチは、ゾロに騙されていたことに対して怒りをあらわにした。
クロオビはサンジ、ハチはゾロ、と二人が幹部を相手しているうちにルフィを助け出そうとしたAとウソップだったが、咄嗟にウソップがルフィを離してしまい、それがチュウにクリーンヒット。三人目の幹部をウソップが引き受けることになってしまった。
そして、自然にルフィ救出はAの担当となった。
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滝登りのヒロ子(プロフ) - 猫か犬だと猫派さん» 更新を楽しみにしてくださり、ありがとうございます!!乱暴な性格のおじさんっていいですよね(●︎´▽︎`●︎)。ありがとうございます!! (2022年9月23日 8時) (
レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
滝登りのヒロ子(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます！無理せずに楽しく頑張らせていただきます!! (2022年9月23日 8時) (レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
猫か犬だと猫派 - 続編楽しみにしてました〜。毎日更新されてとても尊敬しています！夢主さんの性格も大好きで、とても更新されるのを楽しみにしています！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: b2d9f0611e (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 続編おめでとうございます！男主にビビッときてしまいました！無理せず頑張ってください！！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: 7ea8debc19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ子 | 作成日時：2022年9月13日 19時
