海牛 ページ28
「バカヤロォ、おまえらなんかアーロンさんが相手にするかァ！ 餌にしてやる!!!」
お得意の口ラッパを奏でたハチによって、海中から現れたのは偉大なる航海の怪物。
ゴサを潰した怪物は、巨大な水しぶきをあげて巨大な姿を現した。
「モォ〜……」
『なんだ、元気がないぞあの牛』
牛の頭を持つ海牛・モームは、何故か涙を流しながら弱々しく鳴いた。モームの体にはいくつもの傷跡があり、頭には大きなたんこぶがひとつ出来ている。
あまりの弱々しい姿に、どんな怪物がくるのかと銃を構えていたAの力が抜けた。誰にやられたのか、そんなこと頭を使うこともない。
「なんだ、あいつか」
「魚人の仲間だったか」
ルフィとサンジの姿を見た瞬間、毛穴の穴という穴から汗を流したモームは、「ンモ!!!」と短く悲鳴をあげてゆっくりと去って行こうとした。
よほど酷い目に遭わされたのだろう。トラウマとなっている二人から逃げようとしたモームだが、アーロンに睨まれた途端、尋常ではないほど震えだして逆立てた。
「よっしゃモームに続けェ!!!」
「出しゃばった下等種族の末路を教えてやる!!!」
モームに続いて襲いかかる魚人達。
各々の武器を構えたA達の前に踏み出したルフィは、両手の拳を打ちつけた。
「手を貸せA!!」
『おう』
足を地面にめり込ませて固定したルフィを見てすべてを察したAは、銃をしまうとモームに向かって飛び上がった。そして、モームの顎下に勢いよく蹴りを入れた。
モォオオオオオオ！！！
『いいのが入った。ルフィ！』
「任せろ!! ぬうァ!! ふんっ!!!」
頭の中と視界がチカチカと発光し、動きを止めたモームの角にルフィの腕が伸びる。
がしっと角を掴んだルフィは、まるでバネのようにねじった体を戻すと同時にモームを振り回した。
武器と成り果てたモームに吹き飛ばされる魚人達のような目には合いたくない、とすぐさま身を屈めたAは一瞬で敵のほとんどを片付けてしまったルフィに拍手を送りたくなった。
「危ねェだろうがてめェ!!」
「おれ達まで殺す気かァ!!」
突発的なルフィの行動に、サンジとウソップは怒りを見せた。
「こんなことなら、初めから我々が戦るべきだった」
アーロンが怒りのままに暴れてしまえば、このアーロンパークは跡形もなく崩壊するだろう。
それを危惧した幹部三人はルフィ達の前に立ちはだかる。
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滝登りのヒロ子(プロフ) - 猫か犬だと猫派さん» 更新を楽しみにしてくださり、ありがとうございます!!乱暴な性格のおじさんっていいですよね(●︎´▽︎`●︎)。ありがとうございます!! (2022年9月23日 8時) (
レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
滝登りのヒロ子(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます！無理せずに楽しく頑張らせていただきます!! (2022年9月23日 8時) (レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
猫か犬だと猫派 - 続編楽しみにしてました〜。毎日更新されてとても尊敬しています！夢主さんの性格も大好きで、とても更新されるのを楽しみにしています！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: b2d9f0611e (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 続編おめでとうございます！男主にビビッときてしまいました！無理せず頑張ってください！！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: 7ea8debc19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ子 | 作成日時：2022年9月13日 19時
