道場破り ページ27
アーロンパーク。
村を支配する魚人族のアジトにして、恐怖の象徴。魔界の王が住むと言っても過言でもないこの場所に、人間が乗り込んで来ることなど今日この日までなかった。
麦わらの海賊がこの島に現れたことが、これから起こる大乱闘の予兆だったのかもしれない。
勢いよく殴り壊された扉から姿を見せたルフィは拳を構えてアーロンと対峙する。行き先を阻む魚人達を一撃でノックアウトさせたルフィは、アーロンに防御の姿勢をとらせる間もなく顔面に一発入れて殴り飛ばした。
あまりの威力に吹き飛んだ自分達の船長を見た魚人達は、顔を真っ青に染めて汗をこれでもかと流す。その姿は滑稽で、人間を格下と見ていた男達とは思えない焦り具合だ。
しかし、さすがは魚人。すぐに武器を手に取りルフィへ反撃しようと襲いかかるが、
『雑魚は──』
「クソ引っ込んでろ!!!」
Aとサンジによって蹴散らされる。
バラティエではサンジと対面する間もなかったAだが、どうやら彼との相性は良いらしい。サンジが蹴り、Aが殴りの共闘は、コンビネーションの良さを見せつけた。
『──ったく、おめェは一人で突っ走りやがって』
「別に、おれ負けねェもんよ!!」
「バーカ、おれがいつてめェの身ィの心配したよ!!」とタバコを吹かしたサンジは、スーツを直しながら言い放つ。
「獲物を独り占めするなっつってんだ」
『確かに、ルフィのせいでなんの出番もなく終わるのは癪だな』
「なんだ、今日はいつになくやる気だな」
『ロロノアにそう思われるなら嬉しいな。まあ、映画と同じさ。いつまでも観客でいるのも飽きちまう、だから自分が撮った映画を観る観客の顔を見ながら、ポップコーンを食べたくなっちまったのよ』
そっちの方が楽しいだろ？ と笑うA。ゾロは言葉の意味を理解しきれておらず、首を傾げながらもAのやる気に習って刀を握りしめた。
ナミを泣かされて悔しいのはルフィだけではない。ゾロもサンジもウソップも、ルフィと同じくらいにアーロンをぶっ飛ばしたいのだ。
「ロロノア・ゾロ……!!」
「長ェ鼻の男が……生きてる……!! 死んだはずじゃ……!!」
「あの男もいるぞ……!! あいつだけはなんとしても仕留めろ……!!」
口々に言い放つ魚人達。何十人といる彼らに比べて、A達の数はたった四人。数では圧倒的にあちらの方が優勢だが、実力では負けていない。
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滝登りのヒロ子(プロフ) - 猫か犬だと猫派さん» 更新を楽しみにしてくださり、ありがとうございます!!乱暴な性格のおじさんっていいですよね(●︎´▽︎`●︎)。ありがとうございます!! (2022年9月23日 8時) (
レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
滝登りのヒロ子(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます！無理せずに楽しく頑張らせていただきます!! (2022年9月23日 8時) (レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
猫か犬だと猫派 - 続編楽しみにしてました〜。毎日更新されてとても尊敬しています！夢主さんの性格も大好きで、とても更新されるのを楽しみにしています！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: b2d9f0611e (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 続編おめでとうございます！男主にビビッときてしまいました！無理せず頑張ってください！！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: 7ea8debc19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ子 | 作成日時：2022年9月13日 19時
