怒涛の来訪 ページ11
「お前はさ、”狙撃手”に決まりだな！」
大砲の練習をしていたルフィに狙撃の腕をお披露目したウソップは、その腕を買われて狙撃手になった。
今この船には、“船長”、“戦闘員”、“戦闘員”、“航海士”、“狙撃手”がいる。5人のうち戦闘員が2人というのはなんともアンバランスではあるが、航海術も医術も持っていない男は戦闘か金にしか脳がないのだ。
そこで、ルフィが口を開く。
「偉大なる航路に入る前に、もう1人必要なポジションがあるんだ」とルフィ。
「そうよね、立派なキッチンがあるんだもん。有料なら私やるけど」
『おれも同意だ。もう乾パンの味には飽きたぜ』
「長旅には不可欠な要因だな」
口々に言い合うA達。賛同するように言う彼らにルフィは、そう思うだろ？ と笑顔で言った。
「音楽家だ」
『はァ？ アホかお前』
”コック”の名前を予想していたA達は、斜め上の回答にルフィを責め立てた。
海に出たときにも「まずは音楽家だな」と言っていたルフィの言葉を思い出したAは、あれが冗談でもなんでもなかったことに心底呆れた。
そんな中、船内に感じた一つの気配。
「出て来い海賊どもォーっ!!! てめェら全員ブッ殺してやる!!!!」
「何だ!?」
『威勢がいい客だな』
男の声に驚いてコーヒーをこぼしたウソップの隣で、Aは買ったばかりの葉巻に火をつけた。シロップ村で買った葉巻は、甘ったるい香りをただよわせる。
甲板で暴れる男をルフィがぶっ飛ばす姿を眺めるA達は、男が言った「おれの相棒を殺す気か」という言葉に首を傾げた。
「ん？ お前……！ ジョニーじゃねェか……!!」
『なんだ、ロロノアの知り合いか？』
ジョニーと呼ばれた男は、ゾロを見るなりアニキと呼んで起き上がった。どうやら彼らは他人ではないらしい。
それからしばらくしてジョニーが相棒を連れてくる。甲板で血を流す相棒のヨサクの姿は、瀕死の状態だ。
「数日前までピンピンしてやがったのに、突然青ざめて気絶を繰り返す……!! しまいにゃ歯も抜け落ちるし古傷は開くしでもうおれァどうひねいいかわからねェ」
『……』
「岩山で安静を保ってたら、この船から砲弾が……!!!」
『そりゃ不運なことで』
謝るルフィとウソップに泣き顔を見せるジョニーの姿は、同情心をくすぐった。
そして、死んじまうのか？ というジョニーの言葉にナミは「バカじゃないの!?」と声をあげた。
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滝登りのヒロ子(プロフ) - 猫か犬だと猫派さん» 更新を楽しみにしてくださり、ありがとうございます!!乱暴な性格のおじさんっていいですよね(●︎´▽︎`●︎)。ありがとうございます!! (2022年9月23日 8時) (
レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
滝登りのヒロ子(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます！無理せずに楽しく頑張らせていただきます!! (2022年9月23日 8時) (レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
猫か犬だと猫派 - 続編楽しみにしてました〜。毎日更新されてとても尊敬しています！夢主さんの性格も大好きで、とても更新されるのを楽しみにしています！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: b2d9f0611e (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 続編おめでとうございます！男主にビビッときてしまいました！無理せず頑張ってください！！ (2022年9月19日 15時) (レス) id: 7ea8debc19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ子 | 作成日時：2022年9月13日 19時
