第30話『龍』 ページ45
“おいジャック······！！”
天から聞こえてきた声に、呼ばれたジャックだけではなくその姿を見た人間は、全員顔を青くする。
薄暗くなった九里の上には、巨大な雨雲ものような雲が出来上がっており、一見すると、雨が降るのか？と思うだけだ。
だが。
その雲から現れた巨大な生物の姿を見た途端。絶望の顔を見せることになる。
海のような色をした鱗。
巨大な二本の角と、曲線を描いたこれまた巨大な角が二本。
左腕には、誰かさんの特徴的な刺青が彫ってある。
“カイドウ”だ。
だが。
その見た目は人の姿をしていなかった。
ここまで来れば、簡単に予想できると思うが、龍だ。
カイドウは今。龍の姿だった。
『今すぐアイツらを連れて来い······』
裂けた口から発せられた言葉は、ルフィ達のことを示す。
九里城あらため、おでん城跡にいたルフィ達は、突然の龍に驚きの表情を見せる。
＼カイドウ様だ〜〜！！／
＼わああああぁぁぁ！！！／
突然のカイドウに恐怖を感じた博羅町の人間達は、大急ぎでその場から逃げる。
ホーキンスも、予想していなかった事態に戸惑いを隠せない。
ちなみに、ルフィにぶっ飛ばされ今さっき意識を取り戻したホールデムは、自分を消しに来たと勘違いし怯えている。
「森へ退け！！頭山盗賊団！！あいつに関わる意味はねェど！！」
カイドウを毛嫌いしている酒天丸は、仲間に一目散に逃げるように命令する。
『「九里」の山奥には······たいそう強い盗賊が住んでると聞いてたぞ。······酒天丸』
「！！」
『お前を覚えてるよ······』
カイドウは、逃げる酒天丸を睨みつける。
“覚えてる”。
その言葉に、酒天丸は“あの時”のことを思い出す。
だが、次の瞬間────。
カイドウは機嫌良く笑い出す。
『フヒヒヒ！！！ﾋｯｸ────だーけーどー過去はもういい！！僕を殺してくれるなら〜〜ぜーんぶ水に流すよ〜♡てか〜それ以前に怒ってねェし！！！ギャハハハハッ♪』
馬鹿みたいに笑いだしたカイドウに、ジャックは焦る。
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ツッキー - 続き楽しみにしてます！番外編で大看板と飛六方の出会いのお話を見てみたいです。 (2020年3月22日 23時) (
レス) id: 1453811a49 (このIDを非表示/違反報告)
ツッキー - このお話の続きはないんですか？ (2020年3月14日 2時) (レス) id: 1453811a49 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ子(プロフ) - ツッキー様！ありがとうございます！ (2019年11月11日 20時) (レス) id: b72c18321b (このIDを非表示/違反報告)
ツッキー - とても面白いです。本編の続き楽しみにしてます。 (2019年11月11日 19時) (レス) id: 1453811a49 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ子(プロフ) - ツッキー様！リクエストありがとうございます！さっそく、書いてみますね！！ (2019年11月10日 18時) (レス) id: b72c18321b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ子 | 作成日時：2019年9月23日 17時
