第12話『興味とは』 ページ15
「······興味ねェのか？──っ！？」
──しまった！！！
思っていたことを無意識に言ってしまったドフラミンゴは、遅くながらもそれに気がつく。
みるみるうちに顔色が悪くなっていくドフラミンゴ。
そりゃそうだ。
目の前にいるのは、世界最強の生物と謳われ恐れられている男(女)だ。
そんな人間の機嫌を少しでも損ねてしまった日には、きっと死人が出てしまうだろう。
──だが、カイドウの反応は予想外なものだった。
『うん。ないよー(笑)』
“一言”。
この一言だけだった。
お酒を飲む為に、お面を上にずらし口の部分だけを見せているカイドウだが、その口は笑っていた。
特に不機嫌になっている様子はなく、普通に機嫌よくお酒を盃についでいる。
「どういう······意味だ？」
『そのままの意味。······僕は別に、最強といわれる集団をつくろうとか思ってないしーましてや、強くなろうとか思ってなァい！』
右手の人差し指だけを立てながら優しい声で話すと、カイドウはドフラミンゴに向かって巨大な盃を軽く投げる。
急に自分の顔に向かって飛んできた盃に対して、ドフラミンゴは反射的に目を閉じてしまう。
そして目を開けると──カイドウはいなかった。
いや、正確には今まで自分と対話していたカイドウが、その場所にいなかったということだ。
『僕の目的はただひとつ！』
「──ッ！！？」
先程まで誰もいなかった場所······ドフラミンゴの真横に、カイドウが現れ、喋っている。
しかもその姿は、綺麗な正座でその場に座っている。
──顔は鬼の面できちんと隠されており表情は分からないが、声色や笑い声から、機嫌がいいことは見て分かる。
『死ぬ事です♡！！』
「死ぬ、こと······」
まるで夢を語る子供のように、無邪気な声で叫びながら、カイドウはドフラミンゴに顔スレスレまで近づく。
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ツッキー - 続き楽しみにしてます！番外編で大看板と飛六方の出会いのお話を見てみたいです。 (2020年3月22日 23時) (
レス) id: 1453811a49 (このIDを非表示/違反報告)
ツッキー - このお話の続きはないんですか？ (2020年3月14日 2時) (レス) id: 1453811a49 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ子(プロフ) - ツッキー様！ありがとうございます！ (2019年11月11日 20時) (レス) id: b72c18321b (このIDを非表示/違反報告)
ツッキー - とても面白いです。本編の続き楽しみにしてます。 (2019年11月11日 19時) (レス) id: 1453811a49 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ子(プロフ) - ツッキー様！リクエストありがとうございます！さっそく、書いてみますね！！ (2019年11月10日 18時) (レス) id: b72c18321b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ子 | 作成日時：2019年9月23日 17時
