No.49 悪魔の囁き ページ9
『お父さんを殺したくないかい？』
「はっ……ッ」
Aは笑う。
その笑顔と釣り合わない言葉が聞こえたものだから、気味悪さと恐怖から燈矢の声は裏返った。
悪寒を消そうと振り向き様に火力をあげれば、皮膚が焼き焦げるのがよくわかった。
Aの燃えカスを拝もうと炎を消せば、また彼女の姿は消えていた。
「…………。化け物かよ」
気配を感じて振り返ると、お上手お上手、と手を叩くAに燈矢はデジャブ感を抱く。
舐め腐って子供をあやすような態度には、舌打ちを飛ばしたいほどだ。
そんな燈矢の気持ちを察したAは、
『楽しいねェ』
と、一言。
からかいがいのあるオモチャを見つけてご満悦だ。
炎を避けては煽る行為を続ければAのテンションは上がっていった。
『そういえば、爆破解体って知ってるかい？ ダイナマイトを使ってどデカい建造物を解体する工事さ。あれはいいね。見るだけでスカッ！ としてストレスが吹き飛ぶ』
「……何の話だ」
『今の話さ』
そう言うと、Aの脚が発光し、走る速度があがった。
放たれた蒼炎をかいくぐったAは、目にも止まらぬ早さで燈矢と距離を縮める。そしてすかさず繰り出された蹴りに衝撃が走った。
「くッ!!(こいつッ急にッ！)」
つい先程まで、炎を避けるだけで反撃の「は」の字も見せなかったAが攻めてきたものだから、燈矢は呆気に取られて防ぐ術を失った。
燈矢が地面に勢いよく倒れ込むと、彼の頭を押さえるようにAの手が顔に覆いかぶさった。
『触れたら勝ち、そんな個性持ちをなんて言うか知ってるかい？ ──チーターだよ』
暗転してAの笑い声が響いた。
視界を開放された燈矢は、目をぱちくりさせながら体の異変に気がつく。
音を立てて燃やしていた拳に纏う炎が、この一瞬で消え、Aの手に移っていた。
いや、あれは……
「俺の蒼炎……」
蒼炎の個性が、Aに奪われた。
No.50 こんにちは、個性泥棒さん→←No.48 轟け！燈矢くん！！
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葵(プロフ) - ヒロ子さん、お願いします続きを書いて下さいお願いします (4月13日 15時) (
レス) id: 49d8a27476 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ヒロ子さん、調子でも悪いんですか？私は先週のそのまた先週の金から日曜まで熱を出しまして凄くだるいしきついしで苦労しました。後ヒロ子さん、狼煙の続きが気になって仕方ないのですが無理はしないで下さい(私が言えた者ではありませんが…)ではよろしくお願いします (6月17日 16時) (レス) id: 49d8a27476 (このIDを非表示/違反報告)
おはよ - めっちゃ面白くて前から見てます！！ 続き楽しみにしてます！ できる範囲で頑張ってくれたら嬉しいです (2023年3月22日 0時) (レス) @page30 id: d4f6705fb9 (このIDを非表示/違反報告)
No. 8 - 頑張ってください〜体調に気をつけて出きる範囲で投稿してくれたら嬉しいです❗ (2023年1月31日 18時) (レス) id: 5919bfebbf (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ子(プロフ) - No.8さん» さ、さあなんのことですかネ〜:( ;˙꒳˙;):ありがとうございます😭🙏🙏なるべくたくさん更新できるように心掛けます🙏 (2023年1月29日 22時) (レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ子 | 作成日時：2022年12月24日 19時
