No.48 轟け！燈矢くん！！ ページ8
『Hello、生きてるかい？』
知らない女の笑い声が聞こえたものだから、燈矢は掠れた意識で瞼をこじ開けた。
目ん玉を動かすだけで体は軋んだ。ボロボロと剥がれる皮膚と腐った石炭の臭いが意識を醒させた。
「ｱ……レ……(誰だ……)」
焼けた喉の痛みに驚いて、苦しんだ。
『あらァ意外といいお顔！ パパそっくりでちゅね〜』
と、人を小馬鹿にする女と目が会った瞬間、燈矢の体はまた熱くなった。
そして、心がとろけて灰になった。
彼女の紅い瞳が宝石に見えた。
彼女の髪に母の面影を感じた。
彼女の顔がいつまでも見たいと思った。
女を────自分のものにしたいと思っちまった。
Aには、本能的に人に好かれる体質でも持ち合わせているのだろうか。
「ア……ﾝﾀ……ﾀレ……(あんた……誰)」
『私は“オール･フォー･ワン”。覚えといてくれ、君の命の恩人だ』
「(あれ、なんだ、か…眠くて、冷たい……)」
『おやすみ、燈矢くん』
そして、さようなら。
最後の言葉は、ぱちぱちと弾けて燃える炎の音にかき消された────……
『もういーいかい？ 君の回想に浸るの飽きちゃったァ』
「ああ、いいぜ……おかげさまで思い出したちまった……!!!」
Aの言葉に、燈矢の心が燃えたぎる。
両手を広げると、ボゥ……と部屋中が淡い光に包まれた。
Aと燈矢を囲むように展開された炎は、ぱちぱちと弾けて火の粉を飛ばす。さしずめ、蒼炎の檻。
「久しぶりだなオール･フォー･ワン！ 探したぜ、今までなあ!?」
『へー、そうかい』
「ッ！！」
熱を両手に飛びかかった燈矢は、Aが蹴飛ばした机にたじろぐ。すかさず燃やしてやればAの姿は消えており、背後から聞こえた声に首筋を撫でられた。
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葵(プロフ) - ヒロ子さん、お願いします続きを書いて下さいお願いします (4月13日 15時) (
レス) id: 49d8a27476 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ヒロ子さん、調子でも悪いんですか？私は先週のそのまた先週の金から日曜まで熱を出しまして凄くだるいしきついしで苦労しました。後ヒロ子さん、狼煙の続きが気になって仕方ないのですが無理はしないで下さい(私が言えた者ではありませんが…)ではよろしくお願いします (6月17日 16時) (レス) id: 49d8a27476 (このIDを非表示/違反報告)
おはよ - めっちゃ面白くて前から見てます！！ 続き楽しみにしてます！ できる範囲で頑張ってくれたら嬉しいです (2023年3月22日 0時) (レス) @page30 id: d4f6705fb9 (このIDを非表示/違反報告)
No. 8 - 頑張ってください〜体調に気をつけて出きる範囲で投稿してくれたら嬉しいです❗ (2023年1月31日 18時) (レス) id: 5919bfebbf (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ子(プロフ) - No.8さん» さ、さあなんのことですかネ〜:( ;˙꒳˙;):ありがとうございます😭🙏🙏なるべくたくさん更新できるように心掛けます🙏 (2023年1月29日 22時) (レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ子 | 作成日時：2022年12月24日 19時
