No.47 蒼き炎「轟燈矢」 ページ7
「あんたか、こんな所に俺を呼んだのは……カタギには見えねぇな」
『人をヤーさんみたいに言うのやめてもらえます!? どう、良い場所でしょ。築60年以上！ 空調設備なし！ カビ・シロアリまみれ！ 明日取り壊し予定！ くそみたいな物件でしょう!!』
興奮するAに、「自分で言うのかい」とツッコミを入れる義爛。
なぜこんな廃れたビルへと呼び出されたのか……。
キャーキャー騒ぐ女に嫌気をさしながら、男は蒼い炎を手に纏う。
見るだけで汗が滲む熱に耐える義爛。その横で、『お兄さんせっかちねェ……まずはお話でもしましょうよ』とAは涼しく笑った。
「話、ねェ…………オール･フォー･ワンさん、俺は遠慮しとくぜ。明日も仕事があるんだ」
『あらそう、残念』
「？」
長年、裏の世界にいれば勘が働くというもので、笑顔の裏に隠されたAの考えに義爛は顔をひきつらせる。
そして、そそくさと部屋から……いや、ビルから退出した。
「おい、何する気だ」
男は勘ぐる。
よいしょっと綿がとび出たソファーへ腰をかけると、Aは『何もしないよ』と笑い声を響かせた。
『ていうか、私のこと本当に覚えてないのかい？』
「なんの話しだ」
『酷いなァ！ 君には忘れたくても忘れられないハズなのになァ……ねェ────
──轟燈矢くん。
その瞬間、部屋中に熱気が立ち込めた。
「あの時の…………女……！！！」
『大正解！ 花まるあげちゃう！』
燈矢の脳裏に、蒼い記憶が燃え盛った。
それは、10年前の出来事。
轟燈矢がまだ、生きていた頃──……
「ﾋｭｰﾋｭｰ……ﾋｭｰ」
山火事の中、少年が1人、息をする。
川の水で熱を冷ますその身体は、焦げ臭く真っ黒に焼かれていた。
少年の名前は“轟燈矢”。
エンデヴァーの息子にして、これから死にゆく灯火だ。
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葵(プロフ) - ヒロ子さん、お願いします続きを書いて下さいお願いします (4月13日 15時) (
レス) id: 49d8a27476 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ヒロ子さん、調子でも悪いんですか？私は先週のそのまた先週の金から日曜まで熱を出しまして凄くだるいしきついしで苦労しました。後ヒロ子さん、狼煙の続きが気になって仕方ないのですが無理はしないで下さい(私が言えた者ではありませんが…)ではよろしくお願いします (6月17日 16時) (レス) id: 49d8a27476 (このIDを非表示/違反報告)
おはよ - めっちゃ面白くて前から見てます！！ 続き楽しみにしてます！ できる範囲で頑張ってくれたら嬉しいです (2023年3月22日 0時) (レス) @page30 id: d4f6705fb9 (このIDを非表示/違反報告)
No. 8 - 頑張ってください〜体調に気をつけて出きる範囲で投稿してくれたら嬉しいです❗ (2023年1月31日 18時) (レス) id: 5919bfebbf (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ子(プロフ) - No.8さん» さ、さあなんのことですかネ〜:( ;˙꒳˙;):ありがとうございます😭🙏🙏なるべくたくさん更新できるように心掛けます🙏 (2023年1月29日 22時) (レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ子 | 作成日時：2022年12月24日 19時
