No.58 ワンダフル ページ21
“歩く災害”。
そんな異名を持つ人間が存在する、などと誰かがほざけば、誰かが笑って「そんなわけないだろう」と返すだろう。
しかし、現実は小説より奇なり。
いたとしても、別におかしなことではない。
「主ゥウウウウ!!!!」
とある山間部にて、野人の声が轟く。
筋骨隆々の巨体と岩石のように硬く、逞しい皮膚を持つ男……彼の名はギガントマキア。
オール･フォー･ワンに全てを捧げた者だ。
「主ゥウウウウ!!! なぜだァア!! なぜ会いに来てくれなかったァアアア!!?」
『うん、ごめんね。お仕事が忙しかったの』
「主ゥウウウウウウウウウ！！！！！」
犬のようにじゃれつき、抱きしめられるギガントマキアに押されるA。
顔色ひとつ変えない彼女は、会う度にこれを食らってはよしよしと頭を撫でるのがひとつの楽しみとなっていた。
「オール･フォー･ワン……オール･フォー･ワン……」
『ふふっ可愛い。どうだい黒霧。そんな遠くにいないでさァ、君も撫でてみなよ。犬みたいでめんこいよ』
「いえ、私は……」
大型犬と飼い主。そんな2人から距離を取る黒霧は、Aが今か今かと潰されないか過保護モードをオンにしていた。
しかし、黒霧の気持ちなどつゆ知らないAは、ギガントマキアの求愛に答えるように撫で続ける。
「(まあ、先生がそう簡単に潰されるとは思えないですが)」
心配するだけ損か、とため息をついた黒霧だったが、その心配性は時に必要となる。
「主よ……良い匂いがする」
『え？ 何がだい？』
ゴロゴロと喉を鳴らすギガントマキアは、Aの胸へ顔を埋めた。
赤子が母を求める、そんな言動にAは母性をくすぐられたかと思えば、ギガントマキアの大きく長い舌がAの顔を舐めた。
『ぅわっぷ』
生暖かい体温と唾液が顔を濡らした。
「せ、先生！大丈夫ですか！」
『大丈夫ダイジョーブ。たまにこういう時もあるから。だから気にしないで──』
バクンっ。
瞬間、Aの顔は音を立ててギガントマキアの口に飲み込まれた。
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葵(プロフ) - ヒロ子さん、お願いします続きを書いて下さいお願いします (4月13日 15時) (
レス) id: 49d8a27476 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ヒロ子さん、調子でも悪いんですか？私は先週のそのまた先週の金から日曜まで熱を出しまして凄くだるいしきついしで苦労しました。後ヒロ子さん、狼煙の続きが気になって仕方ないのですが無理はしないで下さい(私が言えた者ではありませんが…)ではよろしくお願いします (6月17日 16時) (レス) id: 49d8a27476 (このIDを非表示/違反報告)
おはよ - めっちゃ面白くて前から見てます！！ 続き楽しみにしてます！ できる範囲で頑張ってくれたら嬉しいです (2023年3月22日 0時) (レス) @page30 id: d4f6705fb9 (このIDを非表示/違反報告)
No. 8 - 頑張ってください〜体調に気をつけて出きる範囲で投稿してくれたら嬉しいです❗ (2023年1月31日 18時) (レス) id: 5919bfebbf (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ子(プロフ) - No.8さん» さ、さあなんのことですかネ〜:( ;˙꒳˙;):ありがとうございます😭🙏🙏なるべくたくさん更新できるように心掛けます🙏 (2023年1月29日 22時) (レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ子 | 作成日時：2022年12月24日 19時
