No.54 Hey義爛、面倒事全部やって ページ17
「それで、これからどうするんだ。また勧誘か？」
『いや、勧誘は一時休業だ。今から君らをアジトに連れて行ってボスに会わせる』
「なんだ、俺はてっきりあんたがボスだと思ってたぜ」
『ハッハッハ、よく言われるが違うね。私はブレーン的な立場の人間だ。頭は別にいる』
トントンッと自分の頭を人差し指でつついたAに、トガは目をぱちくりと開けて聞いた。
「ボスってどんな人なんです？」
『癇癪持ちの子供』
「ガキが大将の組織なんて聞いたことねぇぞ」
『子供は比喩だよ。ただ残念なことに脳みそは子供かな？ いや、あー……まあ、会ってみれば分かる』
説明権を放棄したAに、荼毘もトガも頭を傾げた。
そして、Aは悪党3人を連れて血に濡れた路地を抜ける。
月と街頭の明かりを道標にやってきたバーの扉を開けば、暖色の灯りがA達を照らした────
『やっほー久しぶり』
扉を蹴り破れば、ドアに取り付けられたベルが激しく鳴った。
Aの登場をけたたましく伝えたベルの音がバー中に響く。それがきっかけとなり、弔の動きを止めて視線をこちらへ動かした。
「……先生、来る時は連絡よこせっつったろ。急に来られると困る」
『ん、それは失礼した』
喜んで歓迎されると思っていたAは、予想に反した弔の言葉に首を傾げたが、手に握られた写真によってその謎は解き明かされた。
カウンターで何か怪しい思想に没頭していた弔は、自分の手にAの視線が移るよりも先に写真を粉々にする。
「御用向きはなんでしょう」
ゆらゆらと蠢き光る黒霧の目に促されて、Aは手を数回叩く。
扉の裏で待機していた大物ブローカーが姿を表せば、死柄木と黒霧の雰囲気が変わった。
『Hey義爛、頼んだ』
「Hey ●iriみたいに呼ばないでもらってもいいか」
やれやれ……と義爛が肩を落とせば、Aの笑い声が返ってきた。
「死柄木さん、こっちじゃ連日あんたらの話で持ち切りだぜ。何かでけえ事が起きるんじゃねえかって」
「御託はいい。先生に何頼まれた」
「仲間探しさ。……死柄木さん、あんたは何も聞いてないのか？」
「先生、どういうことだ」
義爛の質問に頷き返すと、死柄木はAを鋭く睨んだ。
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葵(プロフ) - ヒロ子さん、お願いします続きを書いて下さいお願いします (4月13日 15時) (
レス) id: 49d8a27476 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ヒロ子さん、調子でも悪いんですか？私は先週のそのまた先週の金から日曜まで熱を出しまして凄くだるいしきついしで苦労しました。後ヒロ子さん、狼煙の続きが気になって仕方ないのですが無理はしないで下さい(私が言えた者ではありませんが…)ではよろしくお願いします (6月17日 16時) (レス) id: 49d8a27476 (このIDを非表示/違反報告)
おはよ - めっちゃ面白くて前から見てます！！ 続き楽しみにしてます！ できる範囲で頑張ってくれたら嬉しいです (2023年3月22日 0時) (レス) @page30 id: d4f6705fb9 (このIDを非表示/違反報告)
No. 8 - 頑張ってください〜体調に気をつけて出きる範囲で投稿してくれたら嬉しいです❗ (2023年1月31日 18時) (レス) id: 5919bfebbf (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ子(プロフ) - No.8さん» さ、さあなんのことですかネ〜:( ;˙꒳˙;):ありがとうございます😭🙏🙏なるべくたくさん更新できるように心掛けます🙏 (2023年1月29日 22時) (レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ子 | 作成日時：2022年12月24日 19時
