No.53 バッドクイーンハピバ ページ16
「…………。誰ですか、あなた達。警察……じゃないですよね」
月明かりに照らされたナイフがきらめく。
『敵です』とAが答えれば、少女は眉をピクリと動かしてナイフを握る手を下ろした。
「私を殺しに来たのですか」
『殺す？ なぜ？ 悪いけど共食いの趣味はなくてね。安心してよ、私は君を勧誘しに来ただけだよ』
「勧誘……」
『敵連合って知ってるかい？』
お決まりの台詞が響いた。
女子高生を仲間にするなどなんてバカバカしい……、と先程からため息を繰り返していた荼毘は、Aの顔を見る。
企みを夢見る女と目が合い、すぐに視線を逸らしたが、あれは悪いことを考えている人間の顔だった。
「あんた、本当にこんなイカレ女も仲間にしようとしてんのか」
「むっ、イカレ女とは失礼です！ あなたも人のこと言えませんよ」
「それこそ失礼だろ」
『(ハッハッハ、2人とも同じくらいイカレてんだよなァ)』
ブーメランが刺さりまくったAは、他人の喧嘩を肴に笑顔を浮かべていた。
Aが楽しそうに見守るものだから、話が進まないとふんだ義爛が仲裁に入った。
「そんで、オール･フォー･ワンさんの話は飲むのかい？ トガヒミコちゃん」
「オール･フォー……誰です、それ。長いのでオールちゃんって呼びますね！ もちろん、入ります！ 敵連合ってあれですよね？ ステ様がいたところですよね!? 私も入りたい！ 入ってステ様殺したい！」
『あらあら、想像以上にイッてるね。いいね、最高だ。さっそく歓迎しよう、トガヒミコちゃん。ヨウコソ、敵連合へ』
Aの手を取り、キャーキャーと嬉しそうに騒ぐトガを横目に荼毘は不機嫌な様子で鋭い視線を向けた。
「女相手に嫉妬かい？ あんたも随分と捻れてるねェ」
「うるせぇ、燃やすぞ」
「おー怖い怖い。まあ、あまりハマりすぎない方が身のためだぞ」
「は？ どういう意味だ？」
「そのままの意味さ。ギャンブルと一緒、あの女に魅入られた奴は全員無事には済まねェのよ」
義爛の言葉に、首をひねりつつも納得したように荼毘は「気をつけるよ」と笑った。
「(気をつける、ねェ……それで五体満足に生きれたら、みんな無事なのよ)」
自分もAに魅入られていることを知りながら、義爛はご愁傷さまと荼毘に手を合わせた。
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葵(プロフ) - ヒロ子さん、お願いします続きを書いて下さいお願いします (4月13日 15時) (
レス) id: 49d8a27476 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ヒロ子さん、調子でも悪いんですか？私は先週のそのまた先週の金から日曜まで熱を出しまして凄くだるいしきついしで苦労しました。後ヒロ子さん、狼煙の続きが気になって仕方ないのですが無理はしないで下さい(私が言えた者ではありませんが…)ではよろしくお願いします (6月17日 16時) (レス) id: 49d8a27476 (このIDを非表示/違反報告)
おはよ - めっちゃ面白くて前から見てます！！ 続き楽しみにしてます！ できる範囲で頑張ってくれたら嬉しいです (2023年3月22日 0時) (レス) @page30 id: d4f6705fb9 (このIDを非表示/違反報告)
No. 8 - 頑張ってください〜体調に気をつけて出きる範囲で投稿してくれたら嬉しいです❗ (2023年1月31日 18時) (レス) id: 5919bfebbf (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ子(プロフ) - No.8さん» さ、さあなんのことですかネ〜:( ;˙꒳˙;):ありがとうございます😭🙏🙏なるべくたくさん更新できるように心掛けます🙏 (2023年1月29日 22時) (レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒロ子 | 作成日時：2022年12月24日 19時
