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入試テストの結果、私はCクラスに割り振られた。先生にこっそり教えて貰ったが、四割程度しか出来ていなかったらしい。残念だ。四択ならなんとかなったのに……。そう思ってもこの夢の世界は未だに目覚める気配はないし、目の前に攻略キャラ達がいるというのはなかなか良いものだ。箱推しだったから誰と同じクラスでも嬉しいし。
「今日からこのクラスで勉強をすることになったAです。よろしくお願いします」
先生に促されぺこ、とお辞儀をひとつ。このクラスにはゾムと鬱先生がいる。ゾムは単純に歴史に興味がなく、鬱先生は頭は良いが単純に提出物を出さなかったり女子に手を出したりするせいで成績を落としている。だからCクラスなのだ。
席は後ろにひとつ飛び出た、明らかにすぐ置かれたばかりの位置。ゾムの後ろだ。一番端の一番後ろだから、ゾム以外に話しかけてくる人がいない。ゾムとの好感度をあげやすくするためだと思う。
「な、な。俺ゾムって言うねん。よろしゅう」
ゾムがこちらを振り向いてそう言った。ゲームでは真っ黒に塗りつぶされていた目元は、窓や光の加減でうっすら緑色の目が見える。特別なスチルじゃないと見れない目が、こういう時に見えると少し嬉しい。
「うん。よろしくねゾムくん」
へらりとかわいい笑みを浮かべるゾムくんは、先生が話をしているのにも関わらず私に話しかけようとする。確かにゾムの凶行をしらない転入生は仲良くなるには格好の人間だ。でも、ここで好感度を上げると困るのだ。ゾムは好感度が上がりやすいから、もう少し後回しで良い。
「あ、あんな、俺……」
「ゾムくん、先生お話してるから前向こ？」
これも選択肢通り。これを言われたゾムは不貞腐れた顔をしながら前を向く。そのはずだったのに、ゾムはにや、と不敵な笑みを浮かべた。
「俺、今Aさんと喋りたいねんけど……」
「え、で、でも……」
「ゾム、Aちゃん困っとるやろ。そういうのは休憩時間にでもやれ」
ゾムの隣に座っていた鬱先生がそう言うと、ようやく拗ねたような顔をして前を向いた。慌ててステータス画面を開く。ゾムの好感度は、何故か86になっていた。
「……もしかして、難易度が変わるって、上がりやすくなってるってこと？」
それだったら一体どれだけ面倒だろう。そう思って、頭を抱えた。
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らあむむ - ぇ、？えぇもうほんまに好きです愛したよろしくお願いします(事後報告系情緒不安定女子)ヤンデレチックとかも程よくて...!すごいです...。特に、選択肢のところが...こう...ビビッときて良かったです。 (2022年2月7日 18時) (
レス) @page18 id: 363f9dbd54 (このIDを非表示/違反報告)
ライム DS民 - 凄く面白かったです!!設定が凝っていて…もう、後戻りは効かなくなっていた、というのも、とても好きです! 他の作品も見て来ますね!!それでは〜 (2021年2月13日 10時) (レス) id: 01ab6b60a3 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ娘(プロフ) - う、、、めっちゃ面白い、、、選択肢のところもうなんかドキドキ止まらなかったし、最後タイトルに全て結びついた気がしてゾッとしました、、、めっちゃ面白かったです。 (2021年2月2日 19時) (レス) id: 5a39984025 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - 好き､､､（瀕死）何で選択肢作っちゃうのかな？え？？？？？神ですか？？？神でした！！！（情緒不安定）（最高に褒めてる）（絶命） (2021年1月24日 17時) (レス) id: d6878be433 (このIDを非表示/違反報告)
ヰ々田(プロフ) - コメント失礼します！貴方様は神か？（とても面白かったです） (2021年1月21日 19時) (レス) id: 9938715db0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランドルせ
| 作成日時：2021年1月15日 19時
