３ ページ4
−チーノ視点−
「うわ！」
「えっ、今チーノ死なんかった？」
「おい今近かったの大先生やろ！」
「ちゃうちゃうちゃうちゃう！！……ていうかチーノ生きてるやん！」
「あ、すいません。ちょっと……、予想外のメール来ちゃって」
「あっ、お前そういうこと言うなよカットせなあかんくなるやろ」
「すんませんちょっと……、今回の没で！」
そう言ってマイクラ画面から離れる。ちょうどマイクラ人狼をしていたが、メールの差出人を見て驚いてしまった。
「しゃあないな。で？どうしたん？」
「いや、あの…、Aさんからコラボ承諾のメール、来たんすけど」
一瞬の沈黙。そして、口々に驚愕の叫び。
「お、お前AさんってあのPSクソ高いあの！？」
「お前どんだけすごい人にコラボお願いしとんねん！」
Aさんは登録者数はたしかに我々だよりも少ないが、珍しい実況スタイルで、短期間で登録者数を上げていったことでとても有名な人だ。
「いやダメもとでコツとか教えてください！あわよくばコラボお願いします！って言ったら……いや俺もまさかOKしてもらえると思わんかったんやって！」
時間を見てみれば、一時間後に電話出来るとの事だった。
「えっと、俺Aさんと会議するんですけど」
「俺も入れろや！」
「お、お、俺も！」
「いやで〜す！」
そう言いながらSkypeを切る。メッセージでぴこぴこ通知が来るが、discordのIDを打ち込みAさんを友達追加しておく。軽くメッセージを送って、その他にも色々準備をして、とても長い一時間をただただ待った。
ぴこん、とdiscordの通知が来た。
「あ、もしもし…、聞こえてますか？」
「き、聞こえてます！今日は突然のことにありがとうございます。〇〇の主役は我々だ、チーノです！」
「はい。Aです。コラボお誘い頂きありがとうございます」
そんな自己紹介を始め、そのままコラボについての話をする。Aさんは基本的に肯定してくれて、あれよあれよとコラボの日程が決まって行った。
「……はい、それでは来週の22時から撮影ということで。はい、……では失礼します」
ボイスチャットを切って、一息つく。今更ながら、Aさんと電話したということが実感を帯びてきた。俺がFPSが楽しいと思った、原点の人だから、余計に嬉しくて、小さくガッツポーズをした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 376人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なのな(プロフ) - 完結おめでとうございます！タイトルの伏線回収が上手すぎて惚れました……cくんはそうやって調子に乗るというかマウント取りそうで困りますね(？)今回も素敵な作品をありがとうございました！ (2021年1月11日 23時) (
レス) id: cb0e93c590 (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - RURUさん» コメントありがとうございます！そう言ってくださると嬉しいです。これからも頑張ります！ (2021年1月10日 23時) (レス) id: 1e4b41ea08 (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 下の下に激しく同意からの今回も神作品でしたありがとうございますありがとうございますスライディング土下座します(？) (2021年1月10日 21時) (レス) id: 4226f6833e (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - なのなさん» コメントいつもありがとうございます！他の人とコラボしまくりたいcくんって良いですよね！更新頑張ります！ (2021年1月10日 15時) (レス) id: 1e4b41ea08 (このIDを非表示/違反報告)
なのな(プロフ) - し、新作！！！ダメ元でメール送るcさんも返信きて撮影中に吃驚しちゃうcくんも、実際何かありそうでニコニコしちゃいました……陰ながら応援してます！更新頑張ってください！ (2021年1月10日 11時) (レス) id: cb0e93c590 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ランドルせ
| 作成日時：2021年1月9日 20時
