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「それじゃコネシマ、あんまり病人に無理させないでね」
しんぺい神もグルッペンの後に続いて部屋を出る。部屋には私とコネシマだけが残り、電子音が一定で鳴る。気まずい沈黙が流れる。私は、言葉を探しているようにあーとかぅーとか言っているコネシマをただ見つめていた。コネシマはやがて覚悟を決めたようにこちらを見る。
「……俺、最初は口だけの観光客やと思っててん。突然来て好きとか言うし。でも、口だけやないってのはもう見せてもらったから」
コネシマは私の目を見た。空色の目は、相変わらず光を取り込んで綺麗で、その目に引き込まれるようだった。
「お前のこと好きになる保証は無いけど、我々だ軍に入れ。俺のことが好きなら、俺の部下として俺の役に立ってみせろや」
そう言って、昔送り付けたドックタグを私に差し出した。私は、そのドックタグを見つめて、そして笑顔で言った。
「いやです」
「えっ」
「「えっ！？」」
扉の先から何人もが戸惑う声が聞こえた。扉の向こうで何人かが聞いているんだろう。まぁ、怪しい人間と二人きりだっていうのが見過ごせないからだと思う。まさか告白の行方が気になるとかそういうのではないと思うし。
「私、貴方のそばに居たいわけじゃないから」
「…どういうことなん」
「軍に入ったら、貴方のことをコネシマ様って呼んで、貴方の手と足代わりに色んなことをして…、そばでたくさん貴方と居れると思う。でも、そうじゃない」
「私ね、私…………」
ドックタグを持っているコネシマの手ごと包み込む。空色の目を見つめ返して、言い返した。少し、たじろいだ気配がする。逃げないように、しっかりと握った。
「私、貴方のことが好きよコネシマ。だから、敵国の幹部でもなく、部下でもない、ただ一人の女として見て欲しいの。貴方が望むなら、貴方の盾にでもなんでもなる。けど、それは別に部下じゃないとできないこと、じゃないでしょ？」
だから、付き合ってください。
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なのな(プロフ) - 終わり方とっても好きです…！完結おめでとうございます！！！とても面白かったです！ (2021年1月7日 18時) (
レス) id: cb0e93c590 (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - 波瑠さん» コメントありがとうございます！笑っていただけたようで嬉しいです！全裸待機で風邪をひかないようにお気をつけください(手遅れ) (2021年1月6日 16時) (レス) id: 1e4b41ea08 (このIDを非表示/違反報告)
波瑠 - ふっw隣国のボスの頭を思い切り蹴り飛ばした女w個人的にこれと犬の恩返しがツボで今でも笑ってるね ってか隣国のボスめっさ酷いやん、草続き楽しみに全裸待機してます！ヤバい最近神作品が多すぎてほぼ毎回全裸待機だー！ぶえっくしょんっっっ！(女子力美味しかった) (2021年1月6日 16時) (レス) id: deb19bc786 (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - 音符さん» コメントありがとうございます！そう言ってくださって嬉しいです！ (2021年1月6日 11時) (レス) id: 1e4b41ea08 (このIDを非表示/違反報告)
音符(プロフ) - 神作品(語彙力は消えました。) (2021年1月6日 8時) (レス) id: 27532e9d38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランドルせ
| 作成日時：2021年1月5日 16時
