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−グルッぺン視点−
「なぁ、トントン」
「なんや」
「何故我々が来たらみんな店仕舞いしてしまうんやろな？」
「は〜……、どうせみんなやることやってんねんから全員捕まえたったらええのに」
「俺達は警察では無いし、警察も現行犯以外では逮捕出来ないらしい。……まぁ逮捕出来なくても知らしめることくらいはできるが」
「考えが物騒」
「お前もな」
一見人通りの無い道を歩く。たくさん人の気配があるのにこの道を歩いているのは俺とトントンだけだという事実がなんとなく面白くて笑えてしまった。
さっきまで表通りを歩いていたからその落差が面白い。
今回は様子を見に来ただけだから銃も最低限のリボルバーしか持っていないし、闇市場の方を探しに来たわけではないから無視をする。
「それで、鬱の言っていたカジノはどの店だ？」
「ちょい待ってな」
裏通りは同じようなビルが立ち並ぶだけで、こんな所にカジノがあるとは思えなかった。表通りにあるカジノは、豪華で華々しく、驚く程に主張をしているというのに。
「アレやな。あそこの地下にあるらしいわ」
「……やっぱカジノには見えんよな」
「裏やからな」
裏カジノは、ほとんど廃墟みたいなビルにあるらしい。扉を開け、生きているのも奇跡みたいなエレベーターのボタンを押し、地下を選択する。
地下１階を通り過ぎ、２階にたどり着くと、目の前で分厚い防火扉が我々を出迎えてくれた。
横にいるガードマンのような男がぶっきらぼうに立ち上がる。
どうやら我々のことを知らないようだ。それはそれで好都合。
俺はトントンに目配せして大人しく検査を受ける。
「武器は持ち込めない。ここに置いていくか、弾を全部捨てるかしてくれ」
「なるほど、わかった。ここに置いて行って盗られたりしないか？」
「保証はしない」
「じゃあ弾を捨てて行こう」
リボルバーから弾を全て取り出し、男の指定した袋に入れ、トントンも同じように検査を受ける。どうやらトントンの隠し持っていた銃には気付かなかったようだ。
男が防火扉を開ければ、そこにはもう一枚防音の扉がある。早々に防火扉の方は閉じられ、防音の扉を開けば、その途端に聞こえてくる騒々しい音に耳がやられそうになった。ここがカジノであることは間違いないらしい。
扉を開け放ち中に入れば、そこは地下２階とは思えないほど明るく、騒々しく、そして広かった。
「さて、遊ぶか？」
「俺が責任者っぽい男探すから、グルさんは大人しくウサギさんと遊んどいて」
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闇ちょこ(プロフ) - 白尾…会社……？？えっっ…アッ、やめときますね！！((マフィアのイメージとか世界観が他の作品と全然違うので、新鮮でとても面白かったです！！完結おめでとうございます…！！ (2021年4月7日 13時) (
レス) id: c4d9600a7c (このIDを非表示/違反報告)
なのな(プロフ) - 完結本当におめでとうございます！お疲れ様です！ランドルせさんの長編小説ということで新鮮な気持ちでドキドキしながら読ませて頂きました。相変わらずとても内容が濃くて面白かったです……！！これからも期待しています！！頑張ってください！！！ (2021年4月6日 20時) (レス) id: cb0e93c590 (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - ぴざるさん» 好みって言われるの嬉しいです！更新頑張ります！ (2021年3月28日 8時) (レス) id: 29ab01aaa3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴざる(プロフ) - うぐっ…神作品に出合ってしまった…めっちゃ好みです更新頑張ってください (2021年3月28日 7時) (レス) id: 8f43ba0ff3 (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - 雨音さん» コメントありがとうございます！ゆっくりめの更新になっていますが完結まで走りきろうと思いますのでよろしくお願いします！ (2021年3月20日 13時) (レス) id: 29ab01aaa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランドルせ
| 作成日時：2021年3月4日 19時
