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そう言って捨てるトランプを両手で集め、わかりやすく捨てる。
「あ」
ショッピさんが何かに気付いたように声を出すが気にせず袋を破り新品のカードを取り出す。そしてそのまま、右手に隠し持ったカードを、山札の一番下に潜り込ませ、扇状に広げた。
「うわぁ……、触って良いすか」
「うーん……、もう半分チップでくれるなら良いよ？」
「全然良いです。遊ばないんで」
どうぞ、とカードから手を離し、テーブルに乗っていた残りの三十万を受け取った。やったぁ、これだけあればきっと1ヶ月は食費に困らないね！
「見事にエース、5枚ありますね」
「そういうイカサマだからね！内緒だよ？」
くすくすと笑う。簡単な話だ、さっきの捨てるトランプの中からエースを1枚取り出して、一番下に潜り込ませ、そしてカードを重ねて見えなくする。後々シャッフルする時に一番上に持っていけば、見事私がエースを引ける。……というイカサマ。単純で、だからこそわかりにくい。
「その手によく隠せましたね……。隠した状態見せて貰えませんか」
「仕方ないなぁ」
1枚手に取り、手のひらに隠す。
「ポイントは曲げないこと。指のあたりに持っていかないこと」
「へぇ……、そうか、曲げたら混ぜた時バレちゃうんですね」
じぃ、と私の手を見つめるショッピさん。なんだか恥ずかしくなって、カードを紛れ込ませた。
「おわり！次は勝負しに来てね」
「でもイカサマするんですよね」
「私が勝てるだけのイカサマなんて面白くないでしょ？イカサマしない時もあるし、お客さんが勝てるようにする時もあるよ」
「へぇ……、俺の時はイカサマしないでくれるとありがたいんですけど」
「それはどうかなぁ」
くすくすと笑いながら、紛れ込ませた1枚のトランプをゴミ箱に投げ込む。
「そんじゃ帰りますね。先輩、行きますよ」
「おー」
「トントンさん怒ってたんで先輩怒られてくださいね」
「しゃあないな」
「ばいばぁい、また来てね」
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闇ちょこ(プロフ) - 白尾…会社……？？えっっ…アッ、やめときますね！！((マフィアのイメージとか世界観が他の作品と全然違うので、新鮮でとても面白かったです！！完結おめでとうございます…！！ (2021年4月7日 13時) (
レス) id: c4d9600a7c (このIDを非表示/違反報告)
なのな(プロフ) - 完結本当におめでとうございます！お疲れ様です！ランドルせさんの長編小説ということで新鮮な気持ちでドキドキしながら読ませて頂きました。相変わらずとても内容が濃くて面白かったです……！！これからも期待しています！！頑張ってください！！！ (2021年4月6日 20時) (レス) id: cb0e93c590 (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - ぴざるさん» 好みって言われるの嬉しいです！更新頑張ります！ (2021年3月28日 8時) (レス) id: 29ab01aaa3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴざる(プロフ) - うぐっ…神作品に出合ってしまった…めっちゃ好みです更新頑張ってください (2021年3月28日 7時) (レス) id: 8f43ba0ff3 (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - 雨音さん» コメントありがとうございます！ゆっくりめの更新になっていますが完結まで走りきろうと思いますのでよろしくお願いします！ (2021年3月20日 13時) (レス) id: 29ab01aaa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランドルせ
| 作成日時：2021年3月4日 19時
