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−ゾム視点−
「送ってくれてありがとうゾムさん。もうすぐそこだからここでバイバイしよっか」
ソワソワと辺りを見渡しながらそう言うA。なんとなく直感で嘘だと思った。住むところに着いたならもう少し安堵しても良いはずだ。俺に住んでるところを知られたくない？じゃあそれは一体何故？
「ん！気ぃつけてな！」
一旦疑問を飲み込み、にぱっと笑顔を見せて大きく手を振る。小さく手を振り返して道の先へと歩いて行く姿を見ながら、近くのビルとビルの隙間に体を隠す。少しの出っ張りや窓を掴みながら、無理矢理屋上まで登った。ここら辺の建物は全部小さいから監視がしやすくて楽だ。
「ん〜と……、どれや。あれか？」
屋上から路地を見下ろす。さっきまで俺が居た地点を振り返り、歩き出す。そのまま路地の先を曲がって、通り過ぎた道へと戻った。やっぱりこの近くって嘘やん。そのまま屋上から後を着けて行って、一つの建物の中に入って行くのを確認する。
「…………んー……、30人くらい？おるかな……。普通の家にしては多いし、アパートにしては窓の数が少ない」
俺はじーっとそこを見詰めながら、通信機のスイッチを入れる。
ザザ……、という周波数のあっていない雑音に紛れて、特徴的な声が聞こえてきた。
『……ｻﾞ…！……ｻﾞｻﾞ…ムお前、今……ｻﾞ……』
「こちらゾムーク、現在敵の拠点前に篭城中、どうぞ！」
『ｻﾞ……？ｻﾞ…ｻﾞｻﾞ……ってんねん、早く……ｻﾞｻﾞ……』
「ごめんロボロお前何言っとるかわからんわ。GPS入れるからショッピかチーノ向かわせてな！よろしくぅ」
一方的にそう言って通信機の電源を落とす。そのまま配布されてはいるがいつも落としているGPSのスイッチを入れれば、しばらく後に青く光り出す。これで待っていればショッピかチーノが来るだろう。
出入りの全く無い建物を眺めながら、そう言えば死体の処理せずに置いてきたなァと思った。
「アイツどんな顔やっけ？……アカン忘れた。またサイコパスとか言われてまう。あの女の名前は覚えてたのになぁ」
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闇ちょこ(プロフ) - 白尾…会社……？？えっっ…アッ、やめときますね！！((マフィアのイメージとか世界観が他の作品と全然違うので、新鮮でとても面白かったです！！完結おめでとうございます…！！ (2021年4月7日 13時) (
レス) id: c4d9600a7c (このIDを非表示/違反報告)
なのな(プロフ) - 完結本当におめでとうございます！お疲れ様です！ランドルせさんの長編小説ということで新鮮な気持ちでドキドキしながら読ませて頂きました。相変わらずとても内容が濃くて面白かったです……！！これからも期待しています！！頑張ってください！！！ (2021年4月6日 20時) (レス) id: cb0e93c590 (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - ぴざるさん» 好みって言われるの嬉しいです！更新頑張ります！ (2021年3月28日 8時) (レス) id: 29ab01aaa3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴざる(プロフ) - うぐっ…神作品に出合ってしまった…めっちゃ好みです更新頑張ってください (2021年3月28日 7時) (レス) id: 8f43ba0ff3 (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - 雨音さん» コメントありがとうございます！ゆっくりめの更新になっていますが完結まで走りきろうと思いますのでよろしくお願いします！ (2021年3月20日 13時) (レス) id: 29ab01aaa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランドルせ
| 作成日時：2021年3月4日 19時
