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夜九時ぴったりにしんぺい神くんが。十分遅れて鬱くんが来た。
「いや〜、ごめんなぁ、でも十五分までは遅刻ちゃうやんな？」
「それ、ゾムくんも言ってた」
「ほんま？」
「じゃあ鬱先生、一人で保健室行ってな」
「ごめん、許してお願いそれは無理！」
しんぺい神くんそんなことをけらけらと笑いながら言う。鬱くんは思っている以上に怖がりなのかもしれない。まだ学校に入ってすらないのに腰が引けているし、持ってくるわけないと思っていた懐中時計まで持ってきていて、準備が良いのか悪いのかわからなかった。……まぁ、遅刻はダメだよね。うん。
私はしんぺい神くんと鬱くんをいつもの抜け道へと案内し、保健室へと向かう。保健室は宿直室から近いから、すぐに着いた。着いてすぐしんぺい神くんが扉に手を掛けて開けようとして、がちゃん、と音がして阻まれる。
「閉まっとるな。よし帰ろ」
「えぇ……、拍子抜けだね。Aさんはいつもこういう時どうしてるの？」
「鍵借りてくるか、ヘアピンでちょちょいのちょいかな……、宿直室すぐ隣だし借りてくるね」
私は駆け足で宿直室に向かい、保健室の鍵を取って戻ってくる。カチ、という音をたてて鍵が開かれ、保健室に入る。
保健室はアルコールの匂いがして、ちょっと変な気持ちだ。私は七不思議になったベッドに触れる。ふかふかで、いつもと変わらない。
「結局どれがその出血が多くなるベッドなん？」
「鬱先生怪我してへんの、寝てみたらわかるんじゃない？」
「えっ……、神俺に死んでほしいん？」
「まぁまぁ一回寝てみようよ、大丈夫俺保健委員だから」
「何が大丈夫なん！？や、やめてー！Aちゃん助けてー！！」
鬱くんがそう叫んで保健室を飛び出して行ってしまう。しんぺい神くんは冗談なのに、なんて呟きながらその後を着いて行った。……七不思議探検はどうなったんだろう、そう思いながらも、私は仕方なく保健室を後にした。
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なのな(プロフ) - 完結おめでとうございます！まさかの夢主ちゃんが……びっくりしました！！全員出てきて読み応えもあってすごく面白かったです！今作も素敵で面白い作品をありがとうございました！！ (2021年2月25日 19時) (
レス) id: cb0e93c590 (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - あたおかるあさんさん» 定期すぎて草。今回もコメントありがとうございます！更新頑張ります！これからも応援よろしくお願いしますね！ (2021年2月22日 8時) (レス) id: 1e4b41ea08 (このIDを非表示/違反報告)
あたおかるあさん - ﾝｸﾞﾌｯ、見るのが遅れたｧｧｧ!!これはランドルせさんファンとしてあるまじきこと...!いやｧ今回も神作品ですね!!（定期）ﾝｸﾞﾌﾝｸﾞﾌしながら見てますね!（いい笑顔）更新頑張って下さい！ (2021年2月21日 23時) (レス) id: 9a044f37be (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - 旺霧（おうむ）さん» わぁ〜気付かなかった！こっそり直しておきますありがとうございます��更新頑張ります！ (2021年2月21日 1時) (レス) id: 1e4b41ea08 (このIDを非表示/違反報告)
旺霧（おうむ）(プロフ) - 面白かったです！更新頑張ってくださいね！応援しています！一つ気になったことなんですが5で主人公の怖いことは起こらないよね？が、怒らないよね？になってませんか？(今更感)間違ってたらすみません(＞人＜;) (2021年2月21日 0時) (レス) id: 9a156fad28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランドルせ
| 作成日時：2021年2月17日 22時
