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生徒が徐々に登校しはじめ、教室中がザワザワとしだす。そんな時間までには、俺とAさんはただのクラスメイトの関係に戻っていた。
お互いの席も離れていて、お互いの友達と話をする。少し気になって、AさんとAさんの友達の会話に聞き耳をたててはストーカーみたいだなと思って止めた。
「というかロボロ、お前今日めっちゃ早ない？トントンより早くおったやん」
「あー、ちょっと色々あってん。兄さんが……」
そう言って止めれば、小学校の時から兄さんのことを知ってるゾムは納得したように頷いた。ごめん兄さん。バァン、と大きい音をたててコネシマが入ってくる。陽キャなアイツは友達も多いから、大声でおはよう！を繰り返し、そして俺と視線が合うと一瞬止まり、そしてにや〜っと嫌味らしく笑った。
「おい！ロボロォ！！お前……っ、良かったなぁ！」
「やめろ！」
「えっ、な、なん、どうしたん。なんかあったん？」
からかってくると思った。朝練があるからって言ってダッシュで駆けて行ったから弁明する暇もなかったせいもある。でも、こんな教室でほとんど全員が居る中でしゃべるな、お前はただでさえ声でかいねんから！
「いや、これは鬱も来た時に言うわ……」
「え、えー！気になるわぁ！なぁなぁ何があったんロボロ」
「言わんしコネシマお前も言ったら殴るぞ」
「隠すなって！ええやん、お前もついに春が来るなんてなぁ」
「は？？ロボロお前抜け駆け許さんぞ」
「ちゃう、ちゃうねんトントン」
「ま、ま、まじで！？ロボロに！？嘘やろ！？！」
「これが嘘ちゃうねんなぁ！」
「やめろ言うとるやろコネシマ！」
そんな会話をしながらも、ついAさんの方を見てしまう。他の人間はコネシマにじゃれているから見ていなかったらしい。こんなタイミングでAさんの方を見たら彼女が関係あると言っているようなものだ。そう思って聞き耳だけたてる。傷付いてないか、そう思ったが。
「A、天乃くん彼女できたって……、大丈夫なの？」
「え？……あ、あー。んふふ、多分捏島くんの勘違いだと思うよ」
「えー、なんか余裕そう！天乃くんのことはもう諦めたの？あんなに好き好き言ってたのに」
「誰が聞いてるかわかんないからやめてもらえる？」
そんな会話が聞こえて、思わず顔が熱くなり心臓の鼓動が早まった。これは、なん、童帝には！刺激が強い……！
「な、ロ、ロボロどうした！？トントンみたいなっとるぞ！」
「うるさい……いいから黙れ……」
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ぽむ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！ランドルせ様の作品はすべて読ませていただいているのですが、今作もグッと来る作品で、泣きました(本当)。素晴らしい作品をありがとうございました！奇跡の方の更新も頑張りすぎず頑張ってください！応援しています！ (2021年2月2日 10時) (
レス) id: 277b16b527 (このIDを非表示/違反報告)
なのな(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも思うのですが、この後どうなるのか読者に想像させる終わり方がとても好きです…細胞の話、私も聞いたことがあるのですがなるほど、素敵な設定ですね！今作も素晴らしい作品をありがとうございました！ (2021年2月2日 7時) (レス) id: cb0e93c590 (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - つぶしたおもちさん» ただハッピーエンドなのも面白くないかな？と思ったので、切ない部分はなるべく短く書こうとしているのですが、そう言ってくださると嬉しいです！神になれたら良いんですけどね…笑 (2021年2月1日 20時) (レス) id: 8955d1f7f8 (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - ちびたぬきさん» 全部読んでいただいて嬉しいです〜！いつも通り書きたいものを書きたいだけ書いていくので応援よろしくお願いします！ (2021年2月1日 20時) (レス) id: 8955d1f7f8 (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - ハクさん» コメントありがとうございます！そう言ってくださると嬉しいです〜！ (2021年2月1日 20時) (レス) id: 8955d1f7f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランドルせ
| 作成日時：2021年1月27日 14時
