わからない ページ44
貴「ん…」
目を覚ました私の前にマルコ兄の肩。
あぁ、そっか。寝ちゃったんだ。
マ「起きたかい？」
貴「うん、ありがと」
窓から見える外の色から
夕方だとわかる。綺麗なオレンジ色だ。
貴「今何時？」
マ「５時少し過ぎたよい」
貴「そんなに寝てたのか…。 …ん？」
私は今、気づいた。
マルコ兄が手すりに背中を預けている。
若干、上に乗ってる感じだ。
貴「ご、ごめんっ！え！何かごめん！」
マ「別に平気だよい。俺がした事だ」
貴「…は、はい。」
少しだけ罪悪感が募る。
だって、ねぇ。全体重をかけちゃったし。
マ「…飯、作れるかい？」
貴「ぎゃー！ごめん！作る！」
私はもう大急ぎで夕飯を作った。
マルコ兄の為なら頑張って作る。
多分、ギネスはいけるな。←
マ「そういえば、昼飯は食べたのかい？」
貴「いや、食べなくても生きていける((ﾄﾞﾔｧｧ」
マ「食べろよい」
てへぺろ(´＞ω∂`)☆と言えば
「危ねぇ。不似合いすぎて吹き出すかと思った」
はい、ふざけー。
不似合いすぎて吹き出すって辛辣だな、おい。
貴「いつもコンビニ弁当とかだったから」
マ「金の無駄。」
貴「あ、世界は金で回ってるって事わかった？」
マ「全然」
即答はやめてくれよ。
超傷つくんですけど…。
マ「でも何で急に手料理？」
貴「そりゃあ…」
『好きな人には食べて欲しいからね』
って言葉は出さずに
貴「気分だな」
こう言ってしまった。
マ「かおりらしいよい」
貴「でしょー？」
全然、気分なんかじゃない。
食べてもらいたいから作ってるんだ。
『美味しい』って笑顔で言われたいから
前よりもっと丁寧に作ってる。
マ「美味しいからいいけどねい」ﾆｶｯ
貴「あら、嬉しい」
そう、その笑顔が欲しいが為に…。
私は愛情を込めて作ってる。
栄養にも気をつけるようになったし、
色合いとかにも関心を持った。
好きな人が居るとこんなに変わるんだ。
そしてどんどん自分が分からなくなる。
マ「かおりの料理…好きだよい」
貴「…！！…ありがと」
ほら、料理を好きだと言ってくれただけなのに
自分が照れてしまうなんて…。
そんな事が分かってるのに
この気持ちが止められない自分が
わからない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
文ストオタクの一般人 - 一般人の私が！？読んできました！話がつながるとより感動しました！ (2023年4月13日 22時) (
レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - 落とすぞい☆ マジ勘弁☆がめっちゃ面白かったですｗ！ (2023年4月12日 19時) (レス) @page42 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
カオP(プロフ) - アクマノミさん» おぉ！嬉しいです！最初よりは文章力は上がったかな？wこれからも宜しくお願いします！ (2017年6月16日 19時) (レス) id: a58cb6e1ca (このIDを非表示/違反報告)
アクマノミ - 初めまして！ この作品すごく面白いです！ 一般人のところから一気に読んじゃいました（笑）。更新待ってます♪ (2017年6月16日 19時) (レス) id: 05ce8ae57c (このIDを非表示/違反報告)
カオP(プロフ) - ゆきさん» 頑張ります！ (2017年4月25日 20時) (レス) id: a58cb6e1ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かおぴー | 作成日時：2017年4月18日 2時
