story 72 ページ41
吸血鬼に向けていた銃口を、ゆっくりと
下にずらした。
.
(…絶対に彼女を救える道がある)
.
頭で考えていても、額から頬を伝って汗が落ちる。
.
.
「フェリドくん。何してるのさ」
「あ、クローリーくん」
赤髪の吸血鬼が、銀髪の吸血鬼に話しかけた。
さっき、名古屋市役所でAちゃんを抱えて
いた吸血鬼だった。
「お前たちが、彼女を攫ったせいで…」
「ん?あの子は自分であの姿になったんだけど」
「え…?」
.
赤髪の吸血鬼が言うには、名古屋市役所で
俺たちが逃げた後に、Aちゃんが吸血鬼を
攻撃して逃げていった。
「おかげで、初めて死ぬかと思ったよ」
少し楽しそうな表情を見せて笑う赤髪の吸血鬼。
.
「あの吸血鬼はね、自分の抱える闇が
生み出しているのさ」
そう呟いた銀髪の吸血鬼。
.
もう一度、空中にいる彼女を見る。
.
そこには、もう、大好きな彼女の姿は見当たらなかった。
.
.
そこにいたのは、一匹の吸血鬼だった。
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さーや - とても面白かったですよ！ 占ツク辞めてしまうのですか？（泣）寂しいです…また書いて欲しいです… (2017年6月23日 18時) (
レス) id: 7263ba1e06 (このIDを非表示/違反報告)
深華 - 昨日から読み始めましたが、とっても続きがきになります( ﾟдﾟ)ｸﾜｯ！楽しみに待ってますね(*^-^*)♪これからも頑張ってください！！ (2015年11月3日 16時) (レス) id: 237ed74bc0 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 暁の吸血鬼2、おめでとうございます！いつも楽しく読ませてもらってます！どうなるかめっちゃ気になる、、！テスト期間やのに！（笑）更新頑張ってください！応援してます！大好きです！ (2015年7月4日 16時) (レス) id: 8017bac195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こころ | 作成日時：2015年7月4日 0時
