story 68 ページ37
「…っ、シノアちゃん達は!?」
「大丈夫です…!!」
多くの仲間が鎖に刺された中、シノアちゃん達は
無事のようだ。
.
「柊少将、どうしましょう?」
鎌を両手で持って戦闘態勢のシノアちゃんが
聞いてきた。
.
「あのコンテナは危険だ。ここから離れよう」
僕の言葉に頷いて、この場から離れようとする
シノア隊。
そんな彼女達とは別の方向に、ある人物が
目に入った。
.
.
「グレン…!?」
そこには吸血鬼に捕まったはずのグレンの姿が。
僕よりも先に優ちゃんがグレンに気づいたようで
走ってグレンの元に駆け寄っている。
ただ、その一部始終を見ていた。
でも、やっぱり何かがおかしい…。
.
(…グレン?)
また嫌な予感は確信になった。
.
＿＿＿＿＿優ちゃんに剣を振り下ろしたグレンと、
その剣を止めた金髪の吸血鬼。
そして、グレンは周りの自分の仲間さえにも
剣を振り下ろした。
「っ、＿＿＿＿グレン!?」
血まみれになったグレンの剣にコンテナの鎖が
巻き付き力を吸収している。
次の瞬間、グレンの剣から力を吸収した
コンテナの扉が開いた。
.
開いたコンテナの中から現れたのは…人間。
人間だけど、背中には大きな羽が生えている。
その姿はまさに天使のよう。
「何だ…あれは」
人間だと言うことは分かる。
しかし、異様な光景だ。
.
.
「…っ、未来!!?」
君月くんがコンテナから現れた人間に
向けて叫んだ。
「何で…。お前ら、俺の妹に何してんだ!!?」
君月くんは妹の未来ちゃんの元に向かって
走り出した。
.
.
そう。君月くんは走っていたんだ。
なのに、どうして…僕の後ろにいるんだ?
.
.
後ろを振り返ると、口から赤い液体を吐いて
倒れている君月くん。
「君月さん!!」
「君月くん!!」
シノアちゃんと与一くんが駆け寄る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 281人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さーや - とても面白かったですよ！ 占ツク辞めてしまうのですか？（泣）寂しいです…また書いて欲しいです… (2017年6月23日 18時) (
レス) id: 7263ba1e06 (このIDを非表示/違反報告)
深華 - 昨日から読み始めましたが、とっても続きがきになります( ﾟдﾟ)ｸﾜｯ！楽しみに待ってますね(*^-^*)♪これからも頑張ってください！！ (2015年11月3日 16時) (レス) id: 237ed74bc0 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 暁の吸血鬼2、おめでとうございます！いつも楽しく読ませてもらってます！どうなるかめっちゃ気になる、、！テスト期間やのに！（笑）更新頑張ってください！応援してます！大好きです！ (2015年7月4日 16時) (レス) id: 8017bac195 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こころ | 作成日時：2015年7月4日 0時
