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トントン
『暮人さん、Aです』
「入れ」
ノックをして暮人さんの部屋に入った。
『聞きたいこととは…?』
暮人さんの前に行き、用件を聞いた。
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「____お前の鬼呪装備である黒鬼…
"王明華"の話だ」
『王明華のこと…ですか?』
何故、暮人さんが私の鬼について聞くのか、
疑問に思う。
「今のとこ何の変化はない。
それは…お前の力があるからだ。
お前も知ってるだろう、黒鬼"王明華"の力は…。
そして、その力を手に入れた者の最期を」
暮人さんは、鋭い目付きで聞いてきた。
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( ____手に入れた者の最期…ね)
私は、自分の鬼である王明華については調べた。その時に知った、黒鬼"王明華"の膨大な力を…。
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『たしかに、王明華の力は強力です。
私も、いつまで鬼を制御できるか...』
あははっと笑って答える。
「お前の力はしばらくは大丈夫だろう。
しかし、いつ暴走するかは分からん。
気を付けろ」
暮人さんは私から目線を外さず、
真剣に言ってきた。
『はい。分かりました』
そう言えば…私が、鬼と契約したのは…
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-4年前-
『愛菜ちゃん。こっちこっち』
「待ってよ〜Aちゃん」
私には友達がいた。名前は愛菜ちゃん。
明るくて優しくて、とても大好きな友達。
その日、私たちは外で遊んでいた。
兄さんからは遊ぶなっと言われたけど、
こっそり抜け出して。
『あ、見てみて。こんなとこにお花が』
「ホントだ、可愛いね」
楽しかった。
外でも楽しく過ごせるんだって思った。
でも______
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「A…っちゃ…に…っげ…て」
目の前で吸血鬼に血を吸われる友達。
『愛菜ちゃん…っ!!!!!?』
その後に、やって来た日本帝鬼軍の人たち。
その時には、愛菜ちゃんはもう…。
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『…っ…愛菜…ちゃ…あぁぁぁ!!!!!!』
私が助けてれば愛菜ちゃんは…。
私に助ける力があれば…。
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__「憎いか…自分が、吸血鬼が」
『誰っ!!?』
いきなり聞こえた"声"。
__「お前に力を与えよう。
吸血鬼を滅ぼせる程の力を」
『…っ力…。滅ぼす…っ…吸血鬼を!!』
そう叫んだ瞬間、黒い霧が私を覆った。
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「お前のその欲望を、叶えよう。
今からお前が僕の新しい主人だ。
さぁ…力を存分にふるえ」
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そして、私は黒鬼"王明華"と契約をした。
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spinel - はじめまして、spinelと言います。小説、読みました!!深夜様〜!格好良すぎですよ〜!大好きです!!これからも深夜様との甘甘な絡みが読みたいです!・・・グレンとの取り合いも? 更新、頑張ってください!!応援してます!!長文長々と失礼致しました。spinelより (2016年2月9日 15時) (レス) id: 5b70d27e93 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - はじめまして!深夜大好きなので読ませてもらっています!展開もとても好きですこれからも更新楽しみにしています! (2015年7月1日 7時) (レス) id: ba35cc936f (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - すごい最高です!こうゆう展開、だいすきてす!深夜もフェリドもカッコ良すぎてやばいです笑更新頑張ってください!応援してます!結末、楽しみにしています!(*´ω`*) (2015年6月29日 2時) (レス) id: 8017bac195 (このIDを非表示/違反報告)
いろろ(プロフ) - 私も深夜君が好きなので更新がんばってください!! (2015年6月25日 14時) (レス) id: 80220d7a93 (このIDを非表示/違反報告)
美音萌美(プロフ) - すっごく面白いお話ですね!私も深夜くん好きなんで!更新頑張ってください!!!! (2015年6月22日 4時) (レス) id: f2e03fba75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こころ | 作成日時:2015年6月21日 13時