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俺は恐る恐る通話ボタンを押す 。
こんな事をするのは誰だ ？
嫌がらせにしても悪質だろ …
臣「 もしもし … 」
「 あ ！凄い ！繋がった ー っ ！」
女の子の声だ 。
誰がこんなことをしてるんだ 。
臣 「 あのさ 、誰 ？」
「ひど ー い ！臣 、あたしの声忘れちゃったの！？
一週間前に会ったばかりじゃん ！ ！」
一週間前 ……
Aが死んだ日だ 。
こんな悪戯するなんてどういう神経してんだ 。
臣 「だから 、あんた誰なわけ ？」
「 Aだってば ！
さっきからずっと臣の傍にいるのに ！」
俺はその声を聞き 、瞬間的に辺りを見回す
もちろん誰もいない 。
臣 「 あのさ … いねぇじゃん ？ 」
「 ずっとずっと傍で話し掛けてるのに …
臣全然気付いてくれないんだもん 。
まさかケータイでなら話せるなんて思わなかった 。」
臣「 いや 、Aならもういないはずだけど … 」
「分かってるよちゃんと ！
まさか自分の葬式見るなんて思わなかったけど 。」
てへ っ ☆
なんて効果音が聞こえるんじゃねぇのってくらい
電話の向こうのAを名乗る奴は笑っていた 。
俺は一度頭を整理してみる 。
死んだ奴と携帯で喋ってる ？
そんなバカな話があるかよ … 。
臣「 Aだったら 証拠見せてみろよ 」
「 臣のこと 、好きって言ったら信じる ？」
あの日のセリフだった 。
夢の中で 、さっき聞いたばかりの言葉 。
Aの声 。
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作者名：_
| 作成日時：2014年12月12日 19時
