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隆二「 あれ ？今日は休み時間に
例の彼女から電話かかってこねぇの ？」
隆二が前の授業の教科書を
片付けながら問い掛けてきた 。
俺が昨日の今頃 、
廊下で携帯を片手にしていたからだろう 。
臣「 ん … もうかかってこね ー よ … 」
Aの机を見ながら答えた 。
もちろん 、そこに座る人物などいるはずもない 。
騒ぐ皆の中で 、Aの机のだけがポツンとしていた 。
まるでそこだけの時が止まっているかのように …
'' 臣ー！あ 、じゃなかった 。黒電話 っ ！ ''
'' おい 、誰が黒電話だ 。コラ 。''
'' ふふ 、 黒電話 〜〜 ♪ ''
いつもみたいに笑ってくれよ
ふざけてさ 、黒電話 ー ！って呼んでくれよ 。
隆二「 電話待つくらいならさ 、
たまにはお前からかけてやれよ 」
隆二が困ったような顔で笑った 。
んなの … 無理だっつ ー の 。
俺は待つことしか出来なかったんだ 。
彼女が呼び出す黒電話の音を 。
'' ね ー ！黒電話！購買行こうよ ''
その呼び方やめろって何度も言ったのに
面白がってAは呼び続けた 。
そんな事も今は愛しくて仕方がない 。
A声が愛しくて仕方がない 。
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作者名：_
| 作成日時：2014年12月12日 19時
