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「 もしもし 〜 臣 っ ！？」
授業終了と同時に俺の携帯が鳴った 。
通話ボタンを押し 、もしもしと言う前に
受話器の向こう側から甲高い声が俺の耳に響く 。
臣「 Aうるせぇ … 」
俺はキーンとなる耳鳴りを感じながら廊下へと出た 。
「 ねえ ？ 隆くんって面白いね ！
本当にあたしは臣の傍にいたのに 〜 ！」
キャッキャとAが喜んだ 。
… つーか 、 何で喜ぶ ？
「 あ っ ！あとね 、臣さっきの数学のノート 。
あれ答え間違ってたよ 〜 ？ 」
臣「 お 、マジで ？ 明日当てられるんだよ 。
つ ー か 、何を間違ってた ？」
「 ん ー とね 、… 問1と問3と問4と問5と問6かな！ 」
臣 「 … お前さ … 嘘ついてんだろ (笑) 」
問題は全部で六問 。
Aが言うには問2しか当たっていないらしい 。
案の定Aは大きな声を上げて笑った 。
俺はAのあからさまな嘘に騙されない自信があった 。
… それくらい
Aとは一緒にいたのだ 。
「 でも問4が間違ってたのは本当だし ！ 」
臣 「 へえ ー 。じゃあ答えは ？」
「 し 、 知らない っ ！」
臣「 … は ？」
「臣の書いた答えが間違いなのは
分かったんだけどね ？ 答えは知らない っ ！」
いやいや 、なにを言ってんだ 、コイツは 。
普通は正解を知っているからこその発言だろうが 。
田中Aという人間は元からそういう奴だった 。
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作者名：_
| 作成日時：2014年12月12日 19時
