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「ねえ 、 好きって言ったら信じる ？」
臣「 誰を ？ 」
「 あんたを 」
臣「 誰が ？」
「 あたしが 」
臣「 信じねぇな 」
俺が田中Aと最後に交わした言葉がこれだった 。
彼女はその日 、交通事故で死んだ 。
俺のことを好きだと言った 。
それでも 、そんなことは関係なくあいつは死んだ 。
やけにあっさりとした別れが俺らに訪れたのだ 。
___ 出会いは高校で同じクラス 。
彼女の名字と俺の名字が近かったこともあり 、
出席番号順に並んでいた席のせいで
俺らはよく話すような仲になっていた 。
彼女のことは''女友達''よりも
ただの''友達''という括りで見ていた 。
女友達なんていう色気のあったものではなく
一緒にいるのが普通になっている''友達''だった 。
ただそう思っていたのはどうやら俺だけだったらしく
Aの方は俺のことを
恋愛対象として見ていたらしい 。
彼女のいない今となっては 、
それも本当だったのか冗談だったのか 。
それすら確かめることは出来ないのだけど 。
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作者名：_
| 作成日時：2014年12月12日 19時
