ひゃくごじゅうご ページ10
勝己くんに手を差し出すその人。妖しい光を湛える瞳と搗ち合った。
｢君は……降魔さん、だよね？｣
｢は、はい…｣
顔だけ覗かせて見上げる。きゅうっと勝己くんの服を握りしめた。
どうしよう。
差し出された手を握るわけでもなく見つめていると、勝己くんがそれを振り払う。
｢フかしてんじゃねえ。台詞と面が合ってねえんだよ｣
すぐさま切島くんがフォローに入ってくれた。真堂さんには申し訳ないけど……ちょっと苦手みたいだ…。
轟くんがサインを求められてるのを見て、人気だな、とぼんやり思う。キャイキャイ、とはしゃぐみんなと傑物学園の人を交互に見た。
｢おい、コスチュームに着替えてから説明会だぞ。時間を無駄にするな｣
｢はい！！｣
コスチュームの入ったカバンを持って更衣室の方へ向かう。その時にジョークさんが呟いた言葉。
言ってないの？イレイザー、と本当に小さく聞こえたんだ。
嫌な予感…！決まってこういう時は先生が何かを企んでる時だ。
どうしよう……。今度は何を…。
｢Aちゃん、行かないのかしら？｣
｢え、ああ…。行くよ！｣
梅雨ちゃんのあとを追いかける少し前にチラリと横目で先生を見た。そして、目が合う。
『 ど う か し た か 』
口パクでそう言ったあと、ニタリと笑った。ぞわわ、と背筋に寒気が走る。必死に首を振って梅雨ちゃんのあとを追いかけた。
｢イレイザーのお気に入りか？｣
｢さて、ね…｣
｢ほーん、へーえ……。ところで、あの子の名前は？｣
｢降魔Aだ｣
｢可愛い子じゃないか、イレイザーのお気に入りは｣
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怜(プロフ) - monsterさん» ありがとうございます！そんなふうに言ってもらえるなんて光栄です！！これからも頑張りますので、応援お願いします！！！！夜分遅くに失礼しました。 (2018年11月4日 23時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
monster - 深夜に、失礼します。今日、一気読みしました！それほどおもしろい作品です！これからも、更新、頑張ってください！応援してます！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 5382ffa71d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2018年10月16日 14時
